広島の江田島荘、温泉宿部門で世界一 ワールドラグジュアリーホテルアワードで国内初快挙
広島県江田島市能美町の江田島荘が、世界のホテルがサービスを競うワールドラグジュアリーホテルアワードの温泉宿部門で1位の「世界最高位」に輝いた。同部門での世界最高位の受賞は国内のホテルでは初めてという。 表彰状を手に受賞を喜ぶ阿部総支配人 同アワードは「ホテル業界のアカデミー賞」とも呼ばれ、68部門からなる。各部門にノミネートされたホテルの中から、30万人を超す旅行者や業界関係者の投票によって受賞施設が決まった。 江田島荘は、同市の誘致により2021年7月に開業。「こころと身体が元気になる温泉宿」をうたい、オーシャンビューの全32室からはカキいかだが浮かぶ穏やかな江田島湾が望め、別棟で天然温泉が楽しめる。 地元の漁師や農家から直接仕入れた食材を使ったコース料理も自慢。地元で織られた紙布の壁紙を使うなど江田島ならではのもてなしにこだわる。全国の宿泊施設を紹介する雑誌「ジャパンブランドコレクション」では、22年から3年連続で旅館・ホテルトップ100に選ばれている。 同アワードのスモールホテル部門など2部門では4段階評価で2番目の「アジア大陸最高位」を獲得し、合わせて3部門での受賞となった。 今月中旬にインドネシアのバリ島であった授賞式に参加した阿部直樹総支配人(34)は「徹底的に江田島にこだわった、真心のもてなしが認められた。スタッフに感謝したい」と喜ぶ。最近は外国人客も増えており「受賞で世界から注目される施設となった。より多くの人に島を訪れてもらうチャンスにしたい」と力を込める。
中国新聞社