名古屋市が新型コロナで24時間相談対応、河村市長表明
名古屋市の河村たかし市長は17日、名古屋市役所で定例会見に臨み、市内でも感染者が確認されている新型コロナウイルスについて、電話相談を24時間態勢(オンコール)で行うと表明した。 【会見ノーカット】名古屋市が新型コロナで24時間対応 河村市長が表明
名古屋市は国内での感染拡大を受け、1月27日から相談態勢を整備。市内16区の保健所(保健センター)に「帰国者・接触者相談センター」を設けて電話相談を受け付け、感染の疑いのある患者を診療体制の整った医療機関の「帰国者・接触者外来」につなぐなどの対応をとってきた。 しかし、各保健センターが相談を受け付けるのは平日の午前9時から午後5時半まで。唯一、時間外でも受け付けてきた中保健センターも平日は午後8時までとなっていた。だが、2月15日には市内在住でハワイからの旅行帰りの女性が陽性と確認、翌16日にはこの患者の知人男性の感染も確認されるなどし、市民に不安が広がっていることから、24時間態勢での対応を決めた。 17日から午後8時以降は中保健センターの電話番号(052-241-3612)にかけると守衛が対応し、住所や電話番号などを伝えると、居住地の保健センターの担当者から折り返し電話がかかってくるという。 なお、名古屋市を除く愛知県各地の保健所では、すでに平日午後5時以降と土日祝日は24時間のオンコール態勢になっている。 河村市長は会見で市民に「パートなどで夜遅い人は窓口に行けないので、電話対応は24時間やってくれと指示した。ちょっとでも調子がおかしいと思ったら、自分で悩んどらんで連絡してちょう」と呼び掛けた。これまでに1600件以上の電話が寄せられており、中には「ハワイから同じ便で帰国したが大丈夫だろうか」といった相談があるという。 会見では他に、現在2カ所の専用外来の拡大や、市が備蓄しているマスクを市民に提供することなどについても検討を始めたことを明らかにした。 (関口威人/nameken)