【MLB】今季44本塁打のサンタンデールは5年契約を希望か ソト争奪戦に敗れた球団が獲得を狙う 米報道
オリオールズからFAとなったアンソニー・サンタンデールは、FA市場に残っている野手のなかで最大のビッグネームの1人である。フアン・ソトの争奪戦に敗れた球団が「プランB」として獲得を狙っており、レッドソックス、ヤンキース、ブルージェイズなどからの関心が報じられている。そんななか、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、サンタンデールは5年契約を希望しているようだ。今季キャリアハイの44本塁打を放った実績を引っ提げ、大型契約を狙っている。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在30歳のサンタンデールはベネズエラ出身のスイッチヒッター。2011年にインディアンス(現ガーディアンズ)と契約し、2016年オフのルール5ドラフトでオリオールズに指名され、そこからオールスター選手まで上り詰めた。メジャー3年目の2019年に93試合で20本塁打と頭角を現し、2022年には初の規定打席をクリアして33本塁打をマーク。2023年には95打点を叩き出し、FAを控えた今季は155試合で打率.235、44本塁打、102打点、OPS.814でオールスター・ゲーム初選出と自己最高の1年を過ごした。 通算出塁率は.307、今季の出塁率も.308に過ぎず、今季44本塁打を放ったパワーは魅力とはいえ、決してクオリティの高い打者とは言えない。また、主に右翼を守ってきた守備も得意ではなく、今季はDRSがー7、OAAもー2と平均未満の数値に終わっている。打撃型の外野手では、ニック・カステヤノスが5年1億ドル、カイル・シュワーバーが4年7900万ドルの契約を結んでおり、このあたりの金額が参考になるかもしれない。 強打の外野手では、ドジャースからFAとなったテオスカー・ヘルナンデスもまだ市場に残っている。ソトの獲得に失敗して「打てる外野手」を必要としている各球団は、サンタンデールとヘルナンデスを天秤にかけながら、どれくらいの条件で誰を獲得すべきか、戦略を練っているところだと思われる。