NTT東日本が水産会社などと温浴施設を活用した高級魚の陸上養殖に取り組む 秋田・男鹿市
秋田朝日放送
NTT東日本は秋田県男鹿市の水産会社などと温浴施設を活用した陸上養殖に取り組みます。養殖するのは高級魚です。 事業の概要を発表する会見が12日秋田県庁で開かれました。高級魚の養殖事業は2024年3月に閉館した夕陽温泉WAOを利活用して行い、男鹿市から施設を譲り受けます。NTT東日本が持つ先端のICT技術を取り入れて水質や魚の飼育状況を提供しながら、男鹿市内の5つの水産会社が管理や加工を行います。 男鹿市では漁獲量の減少に加えて獲れる魚の量が小さいため、加工場の稼働率が安定しないなどの課題を抱えていましたが、陸上養殖でこの解決を目指します。養殖するのは高級魚・クエの仲間、「タマカイ」です。皮と身の間にゼラチン質があるため、鍋や唐揚げと相性が良く、今後、地域の飲食店とメニュー開発にも取り組む予定です。馴染みの薄い高級魚はどんな味なのかー秋田市の飲食店が協力して試食も行われました。 2026年のごろに生産設備を完成させ、養殖を開始します。初出荷は2027年夏を予定していて、年間2トンから3トンの生産を目指しています。
秋田朝日放送