事件があった住宅＝海老名市国分南３丁目

　２９日午後１０時５５分ごろ、海老名市国分南３丁目の住宅で、帰宅した父親から「子ども３人が頭から出血してぐったりしている」と１１９番通報があった。中学３年の長女（１５）、中学１年の次女（１３）、小学４年の長男（９）の３人が意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。 　海老名署は３０日、長男への殺人容疑で、母親の会社員の女（４９）を逮捕した。 　逮捕容疑は、２９日午後３時半ごろ、自宅で、長男を凶器で殴るなどし、殺害した、としている。 　署によると、女は「事実です」と供述、容疑を認めている。 　署や市消防本部によると、父親らの自宅は２世帯住宅で、一家５人は２階で、親族が１階で暮らしていた。２階の一室に長女、別の部屋に次女と長男が倒れていた。長男には頭部などに複数の傷があった。 　３人とは別の部屋で女が自殺を図ろうとしているのを父親や消防隊員が見つけたという。同容疑者は軽傷を負った。 　署は現場の状況などから無理心中も視野に入れ、３１日に司法解剖をして３人の死因を特定するとともに動機などの解明を進める。また長女と次女への殺人容疑も視野に捜査する。 　現場は小田急線海老名駅から東に約１キロ離れた住宅街。近くに住む男性（６１）は「最近は会うこともなかったが、気さくな感じの奥さんだった。お子さんの顔も知っているだけに痛ましい」と話した。