和歌山県議に罰金40万円の略式命令 県発注工事の入札情報漏洩事件
和歌山区検は17日、和歌山県発注の工事の競争入札をめぐり、業者名などを事前に漏洩(ろうえい)させた容疑で逮捕・送検された冨安民浩県議(76)と元県職員(61)を地方公務員法違反の罪で略式起訴した。和歌山簡裁は同日、冨安県議に罰金40万円、元県職員に罰金50万円の略式命令を出し、即日納付された。 【写真】日高振興局のある総合庁舎に入る県警の捜査員=2024年11月26日午後7時01分、和歌山県御坊市、勝部真一撮影 また和歌山地検は同日、同じ容疑で逮捕・送検された日高川町建設業協同組合の元理事長(61)を不起訴処分(起訴猶予)とした。同地検は「諸般の事情を総合的に考慮した」としている。 起訴状によると、元県職員は県日高振興局の建設部長だった2023年9月5日、冨安県議から電話で頼まれ、道路改良工事の一般競争入札で落札予定となった業者と次点の業者の名前を公表前に教えるなどしたとされる。(伊藤秀樹)
朝日新聞社