世界が注目する五十嵐耕平監督、ベネチア国際映画祭に登場 満席の会場でスタンディングオベーション
世界が注目する五十嵐耕平監督の最新作『SUPER HAPPY FOREVER』が、ベネチア国際映画祭で28日(現地時間)に上映され、スタンディングオベーションが送られました。 五十嵐耕平監督は、1983年静岡県生まれ。映画の公式サイトによると、東京造形大学在学中に制作した初長編映画『夜来風雨の声』(2008年)が、『シネマ・デジタル・ソウル2008』にて韓国批評家賞を受賞。また、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻の修了作品『息を殺して』(2014年)が、『第67回ロカルノ国際映画祭』で新鋭監督コンペティション部門に正式出品されるなど、世界から注目されている監督です。
■600席近くあるチケットが売り切れに
五十嵐監督の『SUPER HAPPY FOREVER』は、あるリゾート地を5年ぶりに訪れた幼なじみの佐野と宮田が、佐野の亡き妻と出会った思い出の場所を巡りながら、かつてなくした赤い帽子を探すことから始まるひと夏の物語です。 今回、『第81回ベネチア国際映画祭』ヴェニス・デイズ部門に正式出品。現地時間28日にオープニング上映が行われ、600席近くある会場のチケットは売り切れ、満席に。エンドロールが始まると大きな拍手が起こり、客席にいた監督やキャスト、スタッフにスタンディングオベーションが送られたということです。 上映後にはQ&Aが行われ、五十嵐監督と宮田役を演じた俳優・宮田佳典さんが登壇。監督はタイトルの『SUPER HAPPY FOREVER』について聞かれると、「一番シンプルで、強いタイトル。そこから入って複雑なことについて考えたい、という思いからつけました」と明かしました。 この作品は、日本では9月27日から公開されます。