104歳、人生初の写真展 雪の日もカメラ片手に歩いて夫婦50組撮影、作品に込めた村への思い
長野県中野市の清水さん、地区で8日から開催
長野県中野市田上の清水伸三郎さん（104）が8日から、地区内のカフェギャラリー「アートスクエア宮前」で人生初の写真展「我(わ)が村のご夫婦」を開く。 【写真】清水さんが撮影した夫婦たちの写真
「みんな家族のような存在」 作品は本人や家族に贈呈へ
果樹農家で写真が趣味だった清水さんは80歳の頃、「村に暮らす人々がお互いを思いやり、いつまでも達者でいてほしい」との願いを込め、農閑期の冬場に3年間かけて全世帯の約半分にあたる50組の夫婦を撮影。小型のフィルムカメラをポケットに入れて、雪の日も集落の中を一軒一軒訪ね歩いた。 展示する50点は、満面の笑み浮かべたり肩を寄せ合ったりする夫婦の表情が印象的な写真ばかり。中にはすでに亡くなっている人もおり、「みんな家族のように大切な存在だった。お茶飲みを楽しみながら写したのを思い出すね」と懐かしむ。作品は全て、写真展終了後に本人や家族へ贈呈するという。 12日まで（午前11時～午後4時）。入場無料。清水さんは初日、在廊する予定。問い合わせはアトリエクライム（電話090・8328・5656）へ。
