原因物質はプベルル酸と確認 「紅麹」サプリで厚労省
小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントを摂取した人に健康被害が相次いだ問題で、厚生労働省は、紅麹製品から確認された「プベルル酸」が腎障害をひきおこすことを確認したと発表しました。 小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと、腎疾患などの健康被害を訴える人が相次ぎ、死亡例も確認されていました。 これまで、厚労省と国立医薬品食品衛生研究所は、健康被害をひきおこした原因物質の特定をすすめ、すでに、プベルル酸と2つの化合物が確認されていましたが、このうちプベルル酸が腎障害をひきおこす原因物質であることが確認されたということです。 また、厚労省は、小林製薬に申し出があった死亡例のうち、プベルル酸が含まれる製品を摂取していることに加えて、腎障害があったり、疑われたりする例が今月15日までに6例確認されていることも新たに発表しました。 プベルル酸は青カビから生成される天然化合物で、紅麹製品を製造していた小林製薬の大阪工場と和歌山工場では青カビが確認されていました。 厚労省は今後、同一の事案発生を防止するための食品衛生法上の措置を検討するということです。