セレブのスタイルに学ぶ、スウェットパンツをクールに着こなす6つの方法
スウェットを着るのはだらしない? クールなカジュアルルックを成功させるための秘訣を紹介しよう。 【写真を見る】業界屈指の洒落者たちによるスウェットパンツ着こなし術
スウェットパンツは、最も意見が分かれる衣類のひとつだ。公共の場でスウェットパンツを穿いて咎められずに済むかどうかは、スタイリングの妙を知っているかどうかにかかっている。 スウェットパンツを穿いていいのは家かジムだけだと主張する人もいる。シットコム『となりのサインフェルド』で、サインフェルドがスウェットパンツを「あきらめの象徴」と呼んだのは有名な話だ。標準的な社会に参加できない人間の象徴なのだという。 それでも、ここ何十年もの間スウェットパンツはストリートウェアの定番であり、『ロッキー』のシルヴェスター・スタローンから『グリース』のジョン・トラボルタまで、数々のアイコニックなスタイルに欠かせない存在だった。 最近では、ショッピングモールに入っているブランドからハイブランドまで、事実上すべての大手衣料品会社がスウェットパンツを独自に手がけている。 スウェットパンツがだらしなく見えるか、カジュアルでクールな印象を与えるかは、着こなしの仕方によるところが大きい。ちょっとした心がけ次第で、あなたのクローゼットの中で最も快適なアイテムが、休日の朝の定番以上のものになるのだ。ここでは、スウェットパンツを正しく着こなすために必要なインスピレーションと情報を紹介しよう。 ■ディテールにこだわる ニューヨーク ニックスの試合が行われているコートサイドという、いつもの居場所にいるスパイク・リー。彼はシンプルなアクセサリーをプラスするだけで、スウェットスーツがいかに素晴らしいものになるかを証明している。 ■スタイルのまとめ役に ステートメント・スニーカーとレトロなウィンドブレーカーがここでの主役だが、メイヤーのシンプルでダークなスウェットは、まとまりのあるルックに一役買っている。 ■スポーティに 当然のことながら、スウェットパンツはバーシティジャケットやバスケットボールシューズのようなアスレチックな定番アイテムとうまく合う傾向がある。ウディ・ハレルソンはこのトリオを見事に成功させ、快適さとクールさを最大限に維持したエフォートレスなルックに仕上げている。 ■プロポーションに気を配る Tシャツのサイズに比してこのスウェットの大きさは、ソックスにスウェットをインするという高度なトリックもさることながら、極めてシンプルな組み合わせをはるかに格調高いものに変えている。 ■バギーでいこう モノクロームのカラーパレットと流れるようなシルエットで、フィアオブゴッドのデザイナー、ジェリー・ロレンゾは、オーバーサイズのスウェットが実にエレガントになり得ることを証明している。 ■上下をスウェットに ハイテク、UVカット、スパンデックスなど、科学は様々なワークアウトパンツを生み出した。しかし、そんなものが必要だろうか? モハメド・アリが“ザ・グレーテスト”になるために必要だったのは、コットンのスウェットスーツだったのだ。 ■スウェットパンツの着こなしFAQ 1. ジョガーパンツはスウェットパンツか? ジョガーパンツは、故郷の小さな町を離れて大学に行ったスウェットパンツのようなものだ。彼らはそのことで自分たちは普通のスウェットパンツより優れていると思っているかもしれないが、その言い分は信じないほうがいい。両者の大きな違いは、ジョガーパンツは足首が必ずゴムで絞られていることである。 スウェットパンツの足首はもっと自由だ。また、生地にも違いがある。デニムのジョガーパンツはあっても、デニムのスウェットパンツはない。普通のスウェットよりジョガーを選ぶなら、スリムすぎないように注意しよう。赤ん坊みたいに見えるのは避けたいところだ。 2. スウェットパンツのフィット感はどうあるべきか? 普通のパンツのフィット感と同じルールが、スウェットパンツにも当てはまる。最も美しく見えるシルエットはどんなものか? そのルックでどのようなメッセージを伝えようとしているのか? ミドルからヘビーウェイトのスウェットパンツ、それもグレーかブラックのストレートレッグのものは常に汎用性が高い。少しバギータイプのものは、より適切なフィットのTシャツと合わせると面白いコントラストが生まれるし、同じくルーズなトップと合わせると全体的にカジュアルな雰囲気になる。 快適さよりもファッションのためにスウェットパンツを穿くのであれば、あまり気取りすぎないこと。スウェットが強調してくれる特性を最大限に活用し、ゆったりとした雰囲気を受け入れよう。 3. スウェットパンツに合わせるべき靴は? 多くの場合、フォーマルなものとカジュアルなものを組み合わせることで、服装に素敵なコントラストを生み出すことができる。スウェットパンツの場合はそうではない。最善の策は、基本に忠実であることだ。 「エア ジョーダン」、リーボック「クラブ シー 85」、ニューバランス「990」、アディダス「サンバ」など、クラシックなスニーカーやランナーは常に有効だ。ワークブーツやハイキングブーツもそうである。ロッキーに倣うなら、コンバースだっていいだろう。テーラードジャケットとシャツという組み合わせ同様、スウェットには特有のアスレチック、カジュアル、ワークウェアの雰囲気に合うシューズがいい。 From GQ.COM By Graham Isador Translated and Adapted by Yuzuru Todayama