「真犯人は他にいる」ナ・イヌ“ジンソン”が殺害現場で見つけた“カフスボタン”の持ち主が判明<ずっとあなたを待っていました>
オンライン動画配信サービス「Hulu」にて、全話独占配信中のHuluプレミア「ずっとあなたを待っていました」。第5話では、一連の殺人事件の真犯人を追うジンソン(ナ・イヌ)たちの姿が描かれた。本記事では、考察を踏まえながら第5話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】レストランの従業員に耳打ちするナ・イヌ“ジンソン” ■「ずっとあなたを待っていました」とは 本作は、韓国で注目の若手俳優とベテラン俳優が一堂に会することで話題を呼んだミステリーサスペンスドラマ。ある日、50年間大きな事件が起きていない平和な町で殺人事件が発生し、血気盛んな地元の刑事オ・ジンソンは、検事たちと共に捜査を開始する。そんな中、彼の家族が事件に巻き込まれてしまう。そして事件の真相を追い求めるごとに、自分の家族の隠された秘密や欲望が明らかになっていき、オ・ジンソンは衝撃の真実へとたどり着く――。 キャストには、「哲仁王后 ~俺がクイーン!?~」などのテレビドラマを始めバラエティ番組でも活躍が目覚ましい俳優ナ・イヌが主演の刑事オ・ジンソン役に抜擢。また、「アゲイン・マイ・ライフ ~巨悪に挑む検事~」といった話題作に出演し、注目の若手の1人とされるキム・ジウンが検事コ・ヨンジュ役を、「ダリとカムジャタン~真逆なフタリ~」のクォン・ユルがヨンジュの同僚検事のチャ・ヨンウン役を、ボーイズグループ・NU'ESTのレンがジンソンの弟・ジヌ役を務めている。 その他にも、ドラマ「愛の不時着」や映画「パラサイト 半地下の家族」などのヒット作に出演するチャン・へジンが主人公の母親ホン・ヨンヒ役を、時代劇「鉄の王 キム・スロ」やドラマ「優雅な一族」など数多くの作品に出演するぺ・ジョンオクがヨンウンの母親ユ・ジョンスク役を演じる。 ■真犯人の候補に再びミンギュが浮上 前話にて、弟のジヌ(レン)が何者かに襲われる動画が何者かから送られてきたジンソン(ナ・イヌ)。それを見て、“自分の弟の死の真相も知らずに1年も過ごしてた”“刑事失格だ”と思わずうなだれてしまう。 その後動画を鑑定に出したところ、無加工だが解像度から人物判定は不可能で、動画の送信者は海外サーバーを経由しており特定が困難な状況とのことだった。そこでジンソンはウジン警察署に戻り仲間に事情を話すと、意欲的に調査に協力してくれることになる。 一方、ジョンスク(ぺ・ジョンオク)が経営するチンジンメディカルセンターでは、世界長者番付20位の投資家でジョンスクの友人・クリスと共同して無料手術支援プロジェクトが進み、“医療格差を解消する支援寄付協定”の会見がおこなわれた。 すると会見に参加した記者のギヨン(イ・ギュハン)は、クリスが数百億ウォンも寄付したことに疑問を呈する記事を公開。しかしいつの間にか記事は削除されてしまう。 同じ頃、ジンソンはジヌが亡くなった現場から拾ってきたカフスボタンを“ブランドマニア”のユク刑事に見せる。すると、このカフスボタンは上流階級向けにスーツ職人が作ったもので、高級ブランド70周年の限定モデルとして5セットのみ製作した貴重な商品であることが判明する。 ジンソンはすぐに受領者リストを要求したところ、その中にあの“ぺ・ミンギュ(チョン・サンフン)”の文字が…。その後ジンソンはミンギュを尾行することに。するとミンギュは何者かから送られてきた「検察のバカどもが動いているようだ」というメッセージに対して「ムダだ バカどもめ」と返信し、そのメッセージを削除する。どうやらミンギュは携帯電話を2台持っているようだった。 ■我慢の限界に達したジンソンがミンギュに殴りかかる… その頃、ヨンジュ(キム・ジウン)のもとに、またしても差出人不明の動画が1本届く。その内容は、何者かが女性の足首を切断している様子で、「真犯人は他にいる」というメッセージも添えられていた。そして検察庁でヨンウン(クォン・ユル)を中心に協議したところ、足首を切断した人物の腕時計がミンギュの物と同一であることが発覚する。 一方、再び捜査線に浮上したミンギュを追っていたジンソンとユク刑事は、一連の殺人事件の犯人とされた“ソンヨン”の姉に話を聞く。すると彼女は、“ソンヨンが亡くなる少し前に「会うのはこれが最後だ」と大金を渡しにやって来た”と涙ながらに打ち明ける。 彼の身辺で大金を動かせる人物はミンギュのみであることから、2人は“ミンギュは妻を殺し、ソンヨンを買収して罪をかぶせた”と見て捜査を続けることに。こうして緊急逮捕要件は揃ったのだが、ヨンウンは“再捜査だからこそリスクを最小限に抑え、最短で逮捕する方法を選ぶ”と、慎重な姿勢を見せた。 逮捕状が出るのが遅いことに苛立ちを隠せないジンソンは、ユク刑事とミンギュ宅で張り込みをおこなっていた。しばらくして出てきたミンギュは、これまでとは別の女性と食事をしており、あろうことかレストランの従業員に暴力をはたらく。しかも、そのタイミングでミンギュの令状が棄却。腹を立てたジンソンはミンギュに殴りかかり、ミンギュはそのまま救急車で運ばれて行ってしまう。 そんな中、ジンソンが持っていた携帯電話に非通知設定からの着信が入る。しかしその携帯はジンソンのものではなく、実はミンギュと揉み合いになっている際、ジンソンはミンギュから“2台目の携帯”をくすねていたのだ。そしてラストシーンでは、非通知設定で電話をかける“ギヨンの姿”が映し出されるのだった――。 ■ミンギュとギヨンは事件にどう関わっているのか…? 第1話から容疑者としての疑いをかけられ、ここへ来てもなお犯人候補として頭角を現すミンギュ。これまでも、証拠が出てきては姿をくらましたりアリバイ証言が出たり、のらりくらりと捜査をかわしてきたが、同話では検察や警察からの情報をギヨンからもらっていたことが判明した。 ギヨンは検事長の娘・ヒジュ(チョン・カヒ)などを使いながら言葉巧みに情報を聞き出し、ミンギュに伝えていたと考えられる。 ジヌの殺害に関しても、手にかけたのがミンギュで、その様子を撮影してジンソンやヨンジュに送ったのがギヨンだとすればつじつまは合うが、果たしてこの2人は本当に真犯人なのだろうか。正直ジヌを殺した理由が見当たらないため、安易に決めつけることはできないが、どちらにせよミンギュとギヨンが事件に関わっていることは間違いないだろう。 また同話では、アメリカから帰国したヨンウンが自室で家族写真のようなものを見つめるシーンが描かれており、写真はぼかしてあったが、母親のような人物と息子らしき人物が2人映っていた。もしかするとヨンウンには弟がおり、ヨンウンが何度もジヌのことを回想して、ジンソンにも「僕に協力できることがあったら…」と送っていることから、“ジヌ=ヨンウンの弟”という可能性も推測できる。本作では、ヨンウンに関する秘密も隠されていそうだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部