大一美術館で企画展 世界を代表する80のガラスアートを展示 /愛知
大一美術館(名古屋市中村区)では、「1870年代から現代まで ガラスアート80選展」を開催中。本展では1870年代から現代までに制作された、80のガラスアート作品を展示する。期間は10月26日まで。
展示されるガラスアート作品の中でも、注目が集まるのは1870年代に代表される作品。1870年代はヨーロッパやアメリカを中心に「アールヌーヴォー」と呼ばれる芸術運動が広がり、革新的な技法を駆使して制作されたガラス芸術は今日まで高い評価を集めている。本展で鑑賞できるのは、エミール・ガレやドーム兄弟といった当時を代表する作家の作品。1870年代に発生した芸術様式の特徴が、色濃く映し出された作品と言える。 1920~1940年代の間はアール・デコ期と呼ばれ、ルネ・ラリックやシュナイダー兄弟などに代表される透明性を持ったガラス芸術が主流に。1970年代には、アメリカでスタジオガラスと呼ばれるガラス工房が生まれ、これまでの常識に囚われない自由な発想の作品が多く世に送り出された。これらガラスアートにおける芸術文化の流れを、有名作品の展示により体感できる企画展となっている。