2年11カ月の旅が終焉…退任発表の池田太監督「選手と共にここから先の景色を見たかったです」
日本サッカー協会は21日、日本女子代表(なでしこジャパン)を率いていた池田太監督の退任を発表した。 現在53歳の池田監督は現役時代に浦和レッズでDFとして活躍し、1996年の引退後は指導者に転身。浦和ユースやアビスパ福岡のコーチを経て、2017年にU-19日本女子代表の監督に就任し、同年のAFC U-19女子選手権2017と翌年のFIFA U-20女子ワールドカップフランス2018でチームを優勝に導いた。その後もFIFA U-17ワールドカップウルグアイ2018でベスト8、AFC U-19女子選手権タイ2019で優勝という実績を残した。 2021年10月に東京オリンピック2020後に退任した高倉麻子氏の後任としてなでしこジャパンの監督に就任。世代別代表で指導した長野風花や南萌華らを中心選手として起用しつつ、長谷川唯や熊谷紗希などとの融合を進め、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023、パリオリンピック2024では堅い守備からの切れ味鋭いサッカーを披露した一方で、両大会とも優勝を目標に掲げつつ、ベスト8での敗退となっていた。 退任が決定した池田監督はJFAを通じて次のようなコメントを発表している。 「就任してから2年11カ月、なでしこジャパンとして一緒に戦ってきてくれた選手、スタッフ、そしてサポートしてくださったパートナー企業の皆様、温かく、熱く応援してくださったサポーターの皆様に感謝の気持ちを伝えたいです。ワールドカップ、オリンピックという世界大会を通して、チームとしてできることを増やし、成長してこられたと思います。なでしこジャパンとしてさらに上に進み、選手と共にここから先の景色を見たかったです。なでしこジャパンがこれからも多くの人に勇気と感動を届け、子どもたちの夢見る場所であるよう願っています。ありがとうございました」 また、JFAの宮本恒靖会長も次のようなコメントを発表した。 「池田監督には2017年にU-19日本女子代表の監督に就任していただき、2018年のFIFA U-20女子ワールドカップで若い選手たちを率いて初優勝をもたらしてくれました。2021年からはなでしこジャパンの監督として世界一を目指す選手たちを継続して成長させてくれました」 「パリオリンピックでは優勝したアメリカに惜しくも延長戦で敗れ、ベスト8で大会を終えることとなりましたが、池田監督のマネジメントによりチームとしての結束が生まれ、厳しい戦いを勝ち切る姿を幾度となく見せてくれました。池田監督のもとで経験を積んだ選手たちが、これからの日本の女子サッカーをより発展させていってくれると信じています。池田監督には今後も日本サッカーの発展に力を貸していただければと思います。太さん、本当にありがとうございました」
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