中大、延長10回タイブレーク「持ってる男」綱川真之佑のサヨナラ打で勝利 勝ち点4で首位に
<東都大学野球:中大2-1日大>◇第3週第3日◇21日◇神宮 中大が延長10回タイブレーク、サヨナラで日大に競り勝ち、勝ち点を4に伸ばし首位に立った。中大は24日、青学大との第4週の未消化試合が残っており、直接対決で勝ち点を挙げたチームが優勝する。 「持ってる男」が決めた。1-1で迎えた延長10回裏1死満塁。綱川真之佑捕手(3年=健大高崎)が代打を告げられた。「自分が決めてやろうって気持ちで立ちました」。カウント1-1からの真っすぐを捉えると、ピッチャー強襲の内野安打で三塁走者が生還した。「打った瞬間、ピッチャーゴロでゲッツーかと思って…。外野に抜けてくれて、ホッとしました」と、笑顔を見せた。 昨年春まで捕手のレギュラーだったが、同級生の野呂田漸捕手(3年=秋田中央)にその座を奪われ、今は代打に回っている。「自分がチャンスもらった時に結果を出して、今すぐにでもレギュラー奪い返せるように、普段から野呂田を意識して練習をしていました」。まずは打撃でチャンスをつかむ。振り込みを増やし、その時を待っていた。「自分、結構持ってる方なんで(笑い)。気持ち負けしないところが、運がついてくるんだと思います」。気持ちの強さがバットに伝わり、運も引き寄せた。 中大は勝ち点4で首位に立ち、24日の青学大との直接対決で勝ち点を挙げると5年ぶり26回目の優勝が決まる。青学大に勝ち点を落とし、勝ち点4で並んだ場合、勝率で青学大の優勝が決まる。 負けられない戦いが続く。好救援の岩城颯空投手(3年=富山商)は「体もしんどくなってきているんですが、それはみんな一緒。ここまできたら勝つしかない。今日みたいにみんなで勝つという気持ちを出してゲームをものにしていきたいと思います」と、力を込めた。