オリックスに勝利し、松本裕（右）と握手する海野（撮影・穴井友梨）

　◆ソフトバンク4―1オリックス（28日、みずほペイペイドーム） 　ソフトバンクの海野隆司捕手（27）が自身の連敗を6で止めた。海野は「とりあえずチームが勝てて良かった」と冷静に語った。 ■イエローバージョン!? あの看板広告が復活【写真】 　今季29試合目の先発マスク。同学年の大関友久投手（26）をリードした。3回に頓宮裕真にソロ本塁打を許したが、その後は大関の粘り強い投球を引き出し、走者を出しながらも最小失点に抑えた。 　海野自身、7月は負けが続いていた。先発マスクをかぶった6試合は立て続けに敗戦。「自分が一番分かっているので」と、悔しさを胸に臨んだ試合で自身7試合ぶりにチームを勝利に導いた。 　打撃でも見せた。5回、1死一塁で回ってきた第2打席で、三遊間を破るバスターを決めチャンス拡大。勝ち越しにつなげる重要な役割を果たした。打った後は一塁到達までにガッツポーズも見せ、「狙ったところに打てたのでうれしかった」と、塁上では満面の笑みも浮かべた。 　スタメンでの出場が多い今シーズン。夢の中で配球のことを考えるようになったという。「打たれたその日は、あの時はこうだったかなとか。あまり深く眠れた感じじゃない」と海野。それに対して小久保監督は「それ（夢での考えてしまうこと）は当たり前なんですよ。そこを乗り越えないといけない。逆に（甲斐）拓也の偉大さ、城島大先輩の偉大さをすごい感じていると思いますよ。全部（スタメンマスクを）かぶるってすごいことですからね」。先輩たちの背中に追いつくための成長の階段を一段ずつ登っている。（大橋昂平） 【#28日のOTTOホークス情報】