土日に来たメールに「即レス」すると結果的に嫌われる…ワガママな相手に賢い人がやっている「スマートな返し」
相手に好印象を与えるメールとはどのようなものか。日本ビジネスメール協会代表理事の平野友朗さんは「業務時間外に届いたメールにはすぐに返信しないほうがいい。遅い時間や休日に対応してもらうことに相手が慣れてしまうと、感謝の気持ちが薄れ、不満を持たれてしまうことすらある」という――。 【画像】うっかりさんにおすすめ!Gmailの便利な機能 ※本稿は、平野友朗『ずるいメール術』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。 ■「遅い時間や休日にも働く=できる社会人」はウソ 絶対にしてはいけない「時間外労働」 若手社員の方に多い悩みの1つに「休日や終業時間後でも、メールが気になってしまう」というものがあります。 中には、見るだけでなく返信までしてしまう人もいるようです。 読者の皆さんの中にも、そういった方がいらっしゃるのではないでしょうか。 これを続けていると、あなたが確実に損をします。絶対にやめましょう。 誤った社会人像を持っていませんか? 例えば、終業時間後に届いたメールにすぐ返信をしたことで、仕事が滞りなく進んだとします。 相手は、あなたに感謝してくれることでしょう。 しかしこれが何回か続くと、相手はそのスピード感に慣れていきます。 「○○さんは、夜遅くに送ったメールもすぐに返事をしてくれる」 「○○さんは、土日もメールを見ている人だ」 こうした前提で、昼夜休日問わず、メールが送られてくるようになります。感謝の気持ちも、次第に薄れていくことでしょう。 「休日でも対応してくれてありがとう!」 ↓ 「こっちは急いでるんだから、早くしてよ!」 「何で今回は対応してくれないの?」 ずるい人は、残業や休日出勤を除いて、業務時間外はメールの処理を一切しません。特別対応による自分への負担を想定しているからです。 「遅い時間や休日にも働く=できる社会人」ではないことを、しっかりと覚えておいてください。 休日のメール対応にも、ルールを作る 仮に休日にメールを見てしまったとしても、返信は次の勤務時間まで先送りしましょう。 ずるい人は、休日出勤中のメール処理について、次のような明確なルールを持っています。 ---------- ルール① 社内の人からのメールで急を要する内容なら、休日の勤務時間中に通常通り返信する ルール② 社外の人からのメールなら、次の勤務時間中に返信する ---------- こうした、しっかりとしたルールを自分の中で決めておけば「休日もメールが気になる」といった悩みはなくなるでしょう。