「不可欠な2人のパートナーを失った」久保建英の今季を番記者が総括。指揮官はアジア杯後の“失速”を嘆くも「無理な注文」と擁護【現地発】
パリ五輪不参加は、プラスになるはず
それが前述の前線の得点力不足が暗い影を落とす結果となったわけだが、その大きなハンデを抱える中でも欧州行きを決めたのは、チーム一丸となってリードを守り切る集中力と粘り強さを見せたからに他ならない。タケももちろんその1人で、相手にボールが渡ると、プレスに奔走し、守備に身体を張り続けた。 どんな試合でも、ファイティングスピリットを見せるのがタケの真骨頂だ。それは消化試合的な位置づけだったアトレティコ戦も同様だった。 コンディション不良という理由以外には欠場したことの説明がつかない前節のベティス戦を経てスタメンに復帰すると、常に相手守備陣を脅かす存在となっていた。しかしこの日もまた孤軍奮闘ぶりが目立ち、90分間、ゴールは遠かった。 とにかくタケにはゆっくり静養してほしい。その意味では、パリ五輪不参加は、プラスになるはずだ。ソシエダはタケの力を必要としており、来シーズンもチュリウルディンのユニホームを着て躍動した姿を見せてくれると信じている。なぜならそれが誰にとっても最善の選択であるはずだからだ。タケにとっても。 取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア) 翻訳●下村正幸
【関連記事】
- 「どうすんの?」内田篤人が久保建英の去就に言及「残ることも...」
- 「みんなすごいな」「日本の良さ」久保建英は対戦したヴェルディの何に驚嘆したのか「やりづらいねって話をしていた」
- 「1人でサッカーをやってない」ヴェルディDFが感じた久保建英の“凄さ”。ソシエダとJクラブの違いは?「寄せられても...」
- 「チェルシーがエンドウJrを獲得!」「めちゃくちゃ上手い」遠藤航の愛息がアンフィールドで披露したキレキレプレーに海外反響! 同僚ジュニアがタックルで阻止「ロイ・キーンの孫か」
- 「バルサは大きなミスを犯した」久保建英を宿敵マドリーに奪われた“失態”を元クラブ関係者が指弾「悲しい」「明らかにトップでプレーできる選手だった」