強心臓とソンへの憧れ示す16歳“期待の新星”が決勝点 トッテナムMFムーア「チャンスをものにしたい」
27日に国立競技場で行われた『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo』でヴィッセル神戸とトッテナムが対戦。3-2でトッテナムが勝利した。 【ハイライト動画】計5得点!神戸vsトッテナム 大迫勇也の先制弾、ソン・フンミンの逆転弾などシーソーゲームで進んだ試合だったが、試合を決めたのは61分からピッチに立ち、右ウイングでプレーしたマイキー・ムーア。ジェイミー・ドンリーのクロスを押し込んだ。トッテナム下部組織出身で2007年8月11日生まれの16歳は、この日のピッチに立った選手で最年少。昨シーズン、トップチームデビューを果たした世代別イングランド代表で、将来に期待する声も多い。 試合後、声をかけると取材対応をしてくれたムーアは「勝利を決めるゴールができて、信じられない気分だよ」とゴールに喜び。「(大歓声を送った日本のサポーターについて)素晴らしかったよ。これだけの人が来てくれて、いろいろなチャントを歌ってくれたし、僕のチャントも聞こえたんだ。本当に感謝している」と、日本のファンへ感謝を伝えた。 今シーズンはプレシーズンの最初からトップチームに帯同。神戸戦を含めたプレシーズン3試合すべてに途中出場して、2得点を挙げている。「素晴らしい経験をしている。こうやって東京に来られたこともすべてね。このチームにいられることが幸せだし、チームを助けられてハッピーだよ」と話すムーアは、指導するアンジェ・ポステコグルー監督についても「僕にチャンスを与えてくれた。すごく感謝しているよ。素晴らしい監督だし、彼の話し方も素晴らしいんだ。彼やコーチングスタッフと一緒に働けていることすべてに満足しているんだ」と信頼を語っている。 まだ16歳。だが、ピッチに立てば他のトップ選手と何ら違いはない。心持ちについては「僕にとってどんな試合も、あくまでも『1試合』なんだ。常に自分のプレーを見せたいと思っているし、U-18やU-21のチームでプレーしている時と、同じ気持ちでプレーできているんだ」と、メンタリティーも素晴らしいものを持つ。 一方で、もちろん16歳の一面も持つ。取材対応中、ソン・フンミンが笑顔でムーアの頬をつねって後ろを通りすぎる関係性の良さも垣間見えたが、ムーアは「僕と同じようなポジションにいる彼をいつも尊敬していたんだ」と憧れの存在だと話し、「いつもハッピーな人なんだ。彼と今、一緒にプレーできていることは夢みたいなんだ」と、少年のような笑顔でチームのキャプテンについてコメントしている。 今シーズンの目標はまずトップチーム定着になるであろうが、ムーアは「もし、チャンスが来れば、それをものにしたいと思っている。できれば得点を取り続けたいし、チームに貢献し続けて、チームの一員として溶け込めるように頑張りたい」と、トッテナムを引っ張っていく存在になりたいと力強く話している。
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