死去の谷川俊太郎さん 金沢・兼六小の校歌作詞 児童にメッセージ
谷川俊太郎さんは2016年に金沢市の材木町、味噌蔵町の両小学校が統合してできた兼六小で、校歌の作詞を手掛けた。校歌には「むかしのひとの ことばをきこう」「はげましあって ともだちと」など、子どもへのメッセージが紡がれている。 【写真】朗読や演奏で命の意味を問い掛ける谷川さん=2005年3月、小松市本折町の本光寺 教科書に詩が掲載され、児童になじみのある谷川氏に市教委が依頼して実現した。作曲は息子の谷川賢作氏が担当した。当時、都内で面会し、校歌の作詞を依頼した野口弘教育長は「誠実な方で、学校の思いを大事にし、とてもいい校歌をつくっていただいた」と振り返った。 全て平仮名のため、1年生でもすぐに覚えられるといい、高本洋教頭は「校歌を大事に、子どもたちに指導していきたい」と話した。 ●難病支援で小松へ 谷川さんは難病支援にも取り組んだ。2005年には亡くなったALS患者のため、他の作曲家とともに、小松市の支援団体の活動をもとにした歌「愛かもしれない」を書き下ろした。