「コスプレイヤー」に 「痛車」登場 岡山サブカル文化祭/岡山・美作市
アニメや漫画、ゲーム、特殊撮影(特撮)といった「サブカルチャー(サブカル)」を楽しむ「岡山サブカル文化祭in湯郷温泉」(同実行委主催)が19、20日、岡山県美作市湯郷の美作文化センターなどの3会場で開かれ、県内外から訪れたファンや家族連れらでにぎわった。 【写真】19日に開催した座談会
多くの人たちに親しまれる大衆文化を起爆剤に、温泉街の集客増加や観光振興につなげようと初めて開催。同文化センター、湯郷地域交流センター、美作市営湯郷駐車場で同人誌やグッズの販売、美作大学の公式キャラクター・ミマダインや県のご当地ヒーロー「御伽戦記モモセイバー」が登場したショーといった多彩な催しが行われた。
19日は、温泉地を活性化させようと誕生したキャラクター「温泉むすめ」について語る座談会のほか、かわいらしいイラストを施した自動車・通称「痛車」の展示などがあり、人気の漫画やアニメ、ゲームの登場人物にふんするコスチュームプレイ(コスプレ)をした来場者たちが思い思いに過ごす姿も見られた。
このうち座談会では「温泉むすめ中の人座談会」と題して、イベント実行委員長で湯郷温泉協会の安廣清二理事(57)、のとろ温泉天空の湯スタッフ・下山彩華さん(33)、湯原砂和プロジェクトの古林裕久代表(44)が対談。湯郷、湯原、奥津温泉を合わせた「美作三湯」がキャラクターコンテンツを取り入れることで訪れるファンと地域のつながりが生まれ、活性化につながったことなどを語った。
ゲームに登場する人物のコスプレで来場した姫路市の男性・ツキヨミさん(48)は「年齢問わずに非日常的な雰囲気を快く楽しめる。みな温かく受け入れてくれるので、誰でも気軽に参加してもらえたら」と語った。安廣理事は「来場した人たちが温泉や食事も楽しんで再度来ていただけるように、サブカルを受け入れて“聖地”とアピールできるくらいに発展させたい」と話していた。
津山朝日新聞社