「徹夜でドラクエ3を遊んでいた」津田健次郎がゲームを“触らなくなった”ワケ
■「ドラクエを朝までずーっと遊んでいました」
――そんな、魔王の九内伯斗というキャラクターに、シンパシーを覚えたり、あるいは理解できなかったりする部分はありますか? 津田 理解できないところだらけではありますが、そこをなんとか理解しつつやっています。 ――いちばん「理解できない」と思うのはどんな部分ですか? 津田 九内が、わりと女の子たちに「ポッ」としたりするところですかね(笑)。魔王だし、全然そういう感じの男じゃないのに、「ああ、女子にポッとするんだ」とビックリしました。 ――登場人物の9割が女性キャラですもんね! 津田 聞きたいことはそういうところじゃないですよね(笑)。 ――いえ、大丈夫です! 九内のそういうところが、人間味があって魅力的です。 津田 そうですね。あと、能力値が高いのも魅力ですよね。瞬間移動みたいなことができるし、そういうところは便利そうだなと思っています。 ――瞬間移動、津田さんならどんなふうに使いたいですか? 津田 最高ですよね。仕事で使いたいです。 ――悪用はしないんですね。 津田 しないですよ、しないほうがいいですよー! 普通に便利に使いたいなあと思います。 ――九内も、“魔王”でありながら悪意で力を使わないですよね。 津田 そうなんです、実は九内は悪いことをしていないんですよ。むしろ、会社の経営者のように、周囲の人を動かしながら現実的に立ち回っているから、よりまっとうです。作品としても、九内自身が意志を持って動いているというより、まわりの困っているキャラクターたちのために動くことが多いですよね。そういったキャラクターたちの動きが、魅力でありこの作品の見どころだと思います。 ――ちなみに、本作の舞台はゲームの中ですが、津田さん自身はゲーム好きですか? 津田 自分が関わった作品は触りますが、基本的にやらないようにしています。……というのは理由があって、ハマりすぎちゃう性分なんですよ。ハマると寝なくなるし外に出なくなるし、非常に危ないんです。 ――過去にそういうことがあったんですか? 津田 最盛期は『ドラゴンクエストIII』や『IV』のあたりですね。その当時は暇だったというのもあって、徹夜で朝までずーっと遊んでいました。なんか、コントローラーを触っていたいんですよね。 ――クリアすることが目標ではなく? 津田 もちろんそれもあるんですが、レベル上げだけしているとかが好きなんです。でも、危ないじゃないですか、それって(笑)。 ――そうですね(笑)。 津田 きっと、それによって思考停止したいんですよ。そのためのツールとして、ゲームは最強なので、非常に危ない。だから、今では触らないようにしています。そりゃあ、おもしろいに決まってますからね(笑)。
有山千春