「速く走りたい」 1歳で右足切断 パラ出場めざす小学生(9) スポーツ用の義足”ブレード”との出会いが開いた夢への扉
RKB毎日放送
パラリンピック出場を目指す小学生(9)がいます。 スポーツの楽しさを知ったのは、「ブレード」と呼ばれるスポーツ用の義足と出会った4歳の時。 【写真で見る】「将来はパラリンピックに出場する」という大きな夢 そして今、より速く走るために、バランスを取るのが難しい新しい義足をつけて練習に励んでいます。 ■運動が大好きな小学3年生 福岡県筑紫野市に住む小学3年生城拓海くん(9)。 右足のひざから下の部分に義足を付けて生活しています。 城拓海くん(9)「今から体育館でドッジボールします」 普段は、かかとやつま先などが再現された義足を付けていますが、運動する時は「ブレード」と呼ばれるスポーツ用の義足に付け替えます。 体を動かすのが大好きな拓海くん。 得意のドッジボールでは誰よりも動き回り活躍していました。クラスメイトに普段の拓海くんについて聞いてみるとー 「クラスの盛り上げ係」「いっつも元気!」「真剣だけどめっちゃおもしろい」 ■生まれてすぐ「先天性脛骨欠損症」と診断 生後すぐに、すねの骨がない「先天性脛骨欠損症」と診断された拓海くん。 右足を残すと、何度も手術が必要になり、強い痛みが出ることもあるため、1歳1か月の時に両親が切断することを決めました。 拓海くんの母 城憲子さん(41)「本当にいいのかなって何度も悩みましたし、でも結局将来のことを考えて義足での生活のほうが本人にとっていいことが多いのかなっていうことで切断を決めました」 ■切断して半年ひとりで歩けるように 両親が心配する中、拓海くんは懸命にリハビリを続け、わずか5月後で1人で立てるように。 その1か月後には、自分の力で歩けるようになりました。 拓海くんの母 城憲子さん(41)「最初は私と夫の間を本当に3、4歩初めて歩いて『うわー』ってやっぱり感動じゃないですけど嬉しかったです」 ■スポーツ用義足との出会い 拓海くんが初めてスポーツ用の義足に出会ったのは4歳の時。 義足を付けた人たちが集まるスポーツイベントに参加した時でした。 バランスを取るのが難しいスポーツ用の義足ですが、拓海くんはすぐに歩き出し、ジャンプすることができたといいます。