「ビートルジュースは秋山っぽい!」友近とロバート山本博の“振り回されるけど憎めない人”は?
『チャーリーとチョコレート工場』(05)、『アリス・イン・ワンダーランド』(10)のティム・バートン監督最新作『ビートルジュース ビートルジュース』の公開が9月27日(金)に迫るなか、9月24日にワーナー・ブラザース映画の内幸町試写室で公開直前イベントが開催。ゲストとして、コントの経験を活かした“芸歴吹替声優”として本作に参加した友近とロバートの山本博が登壇し、本作の主人公“ビートルジュース”のような “振り回されるけど憎めない人”を実名告白しつつ、映画の見どころを語った。 【写真を見る】フォトセッションで登場したボブの大きさに、友近とロバートの山本博が驚愕! ピンクのワンピースを着た友近は「“死後の世界の受付係”を演じさせていただきました。受付係ということでこの格好でアフレコもさせていただきました」と挨拶。エプロンを身につけた山本は「僕も一緒です!“死後の世界のクリーニング屋”を演じさせていただいて、実は僕もこの格好でアフレコをさせていただきました。なぜこの格好で…と思いながらだったんですけど(笑)」と身も心も役柄に染まってアフレコに挑んだことを振り返る。 友近は“受付嬢”、山本は”クリーニング屋”という過去にコントで演じた役の経験から本作へのオファーへと繋がったとか。友近は「コントをやっていたからというのもおもしろいオファーだなと思いました。そういうことをやっていると、こんなお話も舞い込んで来るんだとちょっとビックリしました」と話すと、山本も「自分でも覚えていないような昔のコントを見つけていただいて、こんな役をいただけるなんてうれしいです」と、2人が驚きと喜びの想いを口にする。 本作のビートルジュースのキャラクターにちなみ“振り回されるけど憎めない人”を尋ねられた2人。友近は「ガンバレ ルーヤのまひるちゃんです。本当におもしろいというか、おかしな人。例えばどこかの工場にロケで行ったとして、そこの工場長さんがお尻を向けるとすぐに浣腸しに行っちゃうんです(笑)。だからまひるには絶対お尻を向けられないです。でも、なんか許されてるんですよね。憎めないというか」とまひるの無邪気なエピソードを告白。 山本は「秋山、馬場です。映画を観させていただきましたが、ビートルジュースが秋山っぽくて!映画のなかでビートルジュースが無茶苦茶やっていて、リディアが35年前から付きまとわれてるんですが、なんか自分のように思えてきました。で、ボブが馬場っぽくて。横でニヤニヤしている感じとか」と、本作の登場人物をロバートに重ね、「沖縄の劇場で、コントの合間にお気に入りのGパンが行方不明になってしまったんです。見つかったと思ったら、ペンギンの刺繍が入っているんです。秋山が空き時間に刺繍屋さんに持って行ってたんですよ ね。本当に振り回されてます(笑)」と秋山の破天荒なエピソードを明かす。 これには友近も「彼は本当に常に“なにかをしてやろう!”とか、“なにかおもしろいことを!”って考えている」と納得の様子。山本は「事前になにも言わずに変なことしでかしたりと、まさに秋山がビートルジュースです」と強調した。 続いて、観ると思わず元気が出る本作にちなみ、“元気の源”を尋ねられると、友近は「ライブをすることです。お客さんがいるだけでエネルギーをいただけるというか、アドレナリンが出てくる感じがします。昨日も富山の黒部でライブをしていたのですが80歳くらいの方とかが手を叩いて笑ってくれたりして、こちらも元気をいただきました」と心温まるエピソードを披露。山本は「ベタですけど、大谷選手です。毎朝起きてまずはネットニュースをみて、大谷選手の活躍を確認しています。その日の自分の生きる糧になっています」と、連日活躍する大谷選手の名前を挙げた。 また、名前を3回呼ぶとビートルジュースが出てきてしまうという映画の設定から、自身のアフレコシーンの感想を尋ねられた友近は「やっててよかった!やっててよかった!やっててよかった!」と感想を叫び、「やっぱりこのコントをやっててよかったなと改めて思いました」と過去のコントの役経験がこの仕事に繋がったことの喜びの思いを改めて語る。 山本は「思ったよりなじめていたのではないか!」と3回叫び、「アニメ声優はやらせていただいたことはあったのですが、実写に声を当てるのがほぼ初めての経験だったので、自分もやりながらどうなるんだろうと思っていました。でも、見たら馴染めていたので良かったです」と演技に自信をのぞかせた。 これに対し友近が「完成したのを観るとちょっと感動しますよね」と投げかけると、山本は「友近さんはもう間違いないだろうと思っていました。自分は不安があったのですが、(ビートルジュースの声を担当した)山寺さんに、『あれ博くんだったんだ!』と気づいてもらえてうれしかったです。『(自身のコントの台詞でもある)なんだ~?』っていうのも入れさせてもらっているので、気づいていただけたらと思います」とコメント。 実際にアフレコをやってみた友近は「アフレコのコントをよくやっていたので、その雰囲気でできたのも楽しかったです」と、山本は「僕の役が、ドロレスに吸い込まれる役なのですが、それが人生初めての演技だったで苦戦しましたが頑張りました。吸われたことないので(笑)」と戸惑いながらも演技をやり遂げたエピソードを明かした。 そしてここで、“死後の世界のジェネレーター”による、友近、山本の“死後の世界の住人”となった写真を披露。興味津々に“死後の世界”の自分の顔を覗き込み、友近は「すごい!こんな感じになるんですね。でもわかります」と、山本も「良くできてますね。なんか自分ですね(笑)」と変身した自身の姿に納得の様子だった。 最後に、山本が本作の魅力について「世界的にもものすごくヒットをしていて、先日ロスに行ったスタッフさんが、空港が一面ビートルジュースになっていたと教えてくれました。それぐらい注目されている作品です。ハロウィンはビートルジュース一色になる勢いの気がしています。そしてホラーコメディなので、ご家族で観ていただける作品となっています。子どもたちがゲラゲラ笑えるような内容がたくさん詰まっています!」とアピール。 友近も「ホラーというより、コメディ映画なので、楽しく観られる映画と思います。映画を観ると、『死後の世界でもおもしろいことが繰り広げられているんだ!』という気がしてくるワクワクするような作品です」と不気味で愉快な死後の世界への期待を高めるコメントを残し、大盛り上がりのなかイベントは幕を閉じた。 文/山崎伸子