高校野球部で上級生から暴行受けたうえ「不当な退学処分」…処分無効と慰謝料300万円求め学校法人を提訴
高川学園高(山口県防府市)の野球部の元生徒(15)が31日、部内でいじめを受けたうえ、不当な退学処分により精神的苦痛を被ったとして、同校を運営する学校法人「山口高川学園」に退学処分の無効と慰謝料300万円を求め、山口地裁に提訴した。 【写真】山口地方裁判所
訴状によると、元生徒は今年4月に入学し、野球部寮で生活していた。同月上旬に2日間、同部の上級生から暴行を受け、左肩にけがを負った。また、授業中の態度の悪さを注意した教員に対し反抗的な態度をとったとして、6月5日に退学処分を受けた。
山口市内で記者会見した元生徒の父親は「学校のずさんな対応により、高校で野球をするという息子の夢は絶たれ、悔しい」と訴えた。
学園側は「元生徒に適正な指導をしてきたが改善がみられず、学園の秩序を乱すと判断した。訴状が届き次第、弁護士に相談して対応する」とコメントした。