告発文書と同様の「叱責」証言 兵庫百条委、職員6人に尋問
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は23日、斎藤氏の「パワハラ」に関する県職員への証人尋問を初めて実施し、疑惑の真偽を巡る検証が本格化した。この日の尋問は非公開で、経緯を知る立場などにある6人が証言。終了後に委員長が説明し、告発文書にあった叱責場面について同様の証言が得られたと明らかにした。30日に行う斎藤氏の尋問に注目が集まる。 百条委は全職員を対象にしたアンケートの中間結果も公表。パワハラを見聞きしたとする職員の割合が38.3%で、エレベーターに乗り損ねただけで激高するなどした事例が多数記述されていた。百条委は尋問やアンケート内容を基に真偽を総合的に判断。告発文書に記載された疑惑7項目の尋問を終えた後、年内にも報告書をまとめる。 斎藤氏はアンケート結果について、記者団に「伝聞も多いと認識している。県政をより良くするために必要な指導をしてきており、受け止める職員との間にコミュニケーションのずれが生じていることは真摯に反省する」と述べた。