コメ品薄で悲鳴「近所のスーパー全滅」……新米シーズン間近、解消いつ? 10年ぶりに需要増加のワケ【#みんなのギモン】
■生産コストの上昇でコメ値上がり
近野解説委員 「小売店の努力で抑えられる部分はもしかするとあるかもしれませんが、少なからず影響はすると思います。ではどうして金額が上がっているのでしょうか。主な理由は、肥料や燃料代など生産コストがそもそも上昇していることがあります」 「さらに北海道のホクレンの場合、店頭のコメが品薄となっている状況を解消するため、9月末までの出荷分について、生産者に対してさらに3000円(60キロあたり)上積みすることとしています」 「早く消費者に届けるため、収穫作業を早めてくれた生産者には多く支払うというインセンティブの仕組みです。これがそのまま販売価格に反映されるかというと、そうではありませんが、今後の需要の増加で、消費者が支払う値段に影響する可能性もあるといいます」 河出奈都美アナウンサー 「これは農家さんへのインセンティブですもんね。これによってできるだけ早く品薄解消につながればいいなと思いますが、なかなか異例の対応ではありそうですね」
■コメの品薄で…SNSに上がる悲鳴
近野解説委員 「めったにない、普通じゃない対応を取るしかないということです。とにかくモノがないということは皆さん実感されていると思います。斎藤さんのお宅の近くではどうですか?」 斎藤キャスター 「スーパーからなくなっている状況です」 森アナウンサー 「不安になる人はいるかもしれないですね」 近野解説委員 「なんとなく焦ってしまいますよね。3日にSNSを見ると、『災害備蓄用のパックご飯出すしかない』『9月になったから在庫復活してるかと思ったけどない』『家から米がなくなった』『近所のドラッグストア スーパー全滅』といった悲鳴が相次いでいました」
■コメの需要、10年ぶりに増加
近野解説委員 「どうしてここまで消費者が『コメが足りないんじゃないか』と感じる事態になっているのか。そもそもの理由の1つにあるのが、コメの需要の回復です。農林水産省によると、主食用のコメの需要は減少が続いていましたが、今年7月に10年ぶりに増加に転じました」