“可愛すぎる卓球女子”菊池日菜「高校時代は卓球漬け、青森の寮生活では毎日泣きながら母に電話」
青森県の強豪校で方言の壁にぶつかる
大会にはシングルでも出場するが、現在に至るまで菊池自身は圧倒的にダブルスを得意としている。誰かと協力しながら試合を組み立てるほうが心理的に落ち着けるのだという。相手にバレないように台の下でサインを出しながら、2人で息を合わせていく。おのずと試合は高度な騙し合いと駆け引きの応酬となる。作戦がビシッと決まったときのカタルシスは何物にも代えがたいと語る。 「中3くらいになると、進路を考えた時に、もっと強くなって全国大会に行きたい。そのためには、強豪校の卓球部に入部して全国レベルの練習環境で自分も指導を受けたいと思いました。私は埼玉出身なんですけど、インターハイで6連覇とかしている青森県の五所川原商業高校に通うことになりまして。ところが、これが想像以上につらかった(笑)。寮生活だったんですけど、毎日、お母さんに電話で泣きついていましたね。単純にレベルが驚くほど高かったし、練習についていくこともままならい感じ。それに加えて、監督からアドバイスをもらっても方言が聞き取れないんですよ。何回も何回も『すいません、もう一度お願いします』とか言って、それでまた怒られたりして……」 バーピーと呼ばれるキツい補強トレーニングを200回連続で繰り返したり、1周3kmのコースをひたすら走り続ける毎日。最初の1年は苦しすぎて自然と涙がこぼれてきた。これだけの美貌の持ち主であるにもかかわらず、「恋愛なんて考える余裕は一切なかった」と振り返る。 「朝起きたらランニング。そのまま食事を摂って学校に行き、あとは夜までずーっと練習。それで11時に消灯。そんな生活を3年間ずっと繰り返していました。SNSとかメイクなんてもってのほか。本当に卓球しかやっていなかったです。 高校で印象に残っているのは、その年に青森県チャンピオンだった選手と対戦をしてストレート勝ちできたことです。頑張ってきてよかったなと思いましたし、滅多に褒めない監督にその時は凄く褒めてもらえて嬉しくて試合直後に家族にも報告をしました」 記事後編では卓球にのめり込む菊池がタレント活動を始めた経緯から、描いている将来の夢まで、さらに赤裸々に語る。 PROFILE◎きくち・ひな 2004年2月11日、埼玉県出身。身長:155cm。趣味:食べること、運動、音楽を聴くこと。特技:卓球。23年11月の全日本卓球選手権予選・青森大会で混合ダブルス優勝。さらにTリーグでボールガールを務めた際の写真がSNSで評判を呼び、芸能活動を本格化させる。
小野田 衛