【プレイバック’94】3人とも〝ジジイ〟にタダで遊ばれ…〝マゴギャル〟女子中学生の「夏休み報告」
10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は30年前の’94年9月16日号掲載の『売春(ウリ)で40万円のコも マゴギャル女子中学生告白!’94夏休み〝性の報告書(セックス・レポート)〟』を紹介する。 【カラダはオトナ】すごい…とても15歳とは思えない「マゴギャル」たちの発育ぶり ‘93年頃から〝コギャル〟と呼ばれる女子高生たちが、「ブルセラショップ」に制服や下着を売ったり、テレクラなどを利用して「援交」していることが社会問題化。そしてそれは低年齢化して〝マゴギャル〟と呼ばれる中学生たちにも波及していた。そんな〝マゴギャル〟たちの「夏休みレポート」だ(以下《 》内の記述は過去記事より引用)。 ◆見かけの成熟度は女子高生以上 《「今日のは罪悪感があったなア~。でもね、アノ時、彼氏のコトをずーっと考えてたの。そしたらキモチ良くなってきちゃった」 よくよく見れば笑顔がまだあどけない少女の口から飛び出した、このセリフ。そう、彼女は今日もまた売春でひと稼ぎしてきたところなのである。 取材したのは遊び仲間の中3の女のコ3人組。見かけの成熟度は女子高生かそれ以上。オシャレでハデでカワイくて、まさに絵に描いたようなマゴギャルたちである。 「休みに入ってもう40万円ぐらい稼いだかな。いろんなパパと5回ぐらい会ったからね。一番いいカモは10万円くれて、いまアメリカに行っている奴。お土産にシャネルのバッグ買ってきてくれんの」》 1回の〝大人の関係〟に10万円とシャネルのバッグまでくれるというこの〝カモ〟は先輩の紹介だという。売春(ウリ)で稼ぐ彼女たちの〝カモ〟獲得方法はテレクラと友達の紹介がほとんどだ。ただし、逆に〝カモ〟にカモられるケースもあるようだ。 《「聞いて、聞いて。こないだ先輩から回ってきたジジイ、超ムカツク。8万円くれるっていってバックレてんの。他のコたちもタダでやられたんだよ」 「そいつったら、旅行関係とかいって、パスポート作ってハワイに何人でも連れて行ってやるとか吹いてサ。ぜーんぶウソ。いっつもサ店からベル鳴らしてくるから電話番号もわかんないのォ」 「40ぐらいかな。超キモチ悪いんだ」》 口々に〝ジジイ〟の悪口をまくし立てる3人。すっかりタダで遊ばれてしまったようだ。もちろん、その一方でキッチリ稼いでもいる。長身ですらりとした1人のコには最近まで特定の〝パパ〟がいたという。 《「BMWに乗ってるから〝BMパパ〟。35歳ぐらいでテレクラで知り合ったんだけど、それがアタリだったの。1回で5万円くれるから、3~4回はやった。でもそいつ『キモチいい?』『どこが感じる?』と質問攻めでキモチ悪いから、もう会うのやめちゃったけど」》 ◆ビジネスじゃなくても〝オトナよりも大胆〟 しかし、彼女たちも夏休み中にはもちろん〝客〟とばかり経験していたわけではない。カネ目当ての〝オヤジ〟(とはいえ30代~40代)との関係はおおむね「すっげーキモチ悪い」そうだが、特定の彼氏だっているし、気に入った相手がいればその場のノリでタダですることもあるようだ。若さゆえなのか、時としてそれは大人以上に大胆な時も……。 《「カッコいい人とやると感じるよネ」 「そう、こっちからやってってお願いするコトもあるもん」》 《「アタシ、こないだ○○クンの見ている前でしちゃった。イヤだったけど、彼氏がヤリたいから仕方ないじゃん」 「アタシ、口とかなら見られてても平気だよ」》 真面目に地元のファミレスでバイトをして10万稼いだというコもいたが、やはり手っ取り早いカネ儲けはウリのようだ。洋服、シャネルのバッグ、海外旅行。欲しいモノ、したいコトは目の前に山ほどある。それを手に入れるために彼女たちは今日もせっせとカラダを売り続けるのだ。 《「今度、携帯電話買おうと思ってるの。だって、どっかの中学生で持ってるコがいるんだって。負けられないじゃん」》 ◆「10万円で処女を売った」中学生もいた 「マゴギャル」と呼ばれる女子中学生たちの生態がメディアで報じられるようになったのは’93年末ごろからだった。’93年12月10日号で本誌は土曜夜の渋谷センター街でたむろしていた派手な服装の少女たちの中に、かなりの数の中学生がいたことを報じている。彼女たちの中には、一部のコギャル同様に「テレクラ」や「女子高生デートクラブ」を利用してウリをする子もいて、記事では「アタシ、10万円で処女を売ったよ」と証言していた子もいた。 「援交」は’99年に児童買春・児童ポルノ禁止法が出来たことで下火となっていき、コギャルに関する報道も以後は姿を消していく。だが「コギャル」はブーム当時のファッションが現在でも語り継がれて「ギャル」文化の一部となっているのに対して、「マゴギャル」は現在ではすっかり死語になってしまった。 やはり「コギャル」よりも若いというだけで、やっていることは同じ。そして、みんな2~3年経って「コギャル」になってしまったからなのかもしれない。
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