きょう(6月21日)は何の日?”新幹線導入は宙に”宇多津駅で工事安全祈願祭(1985年)【香川】
岡山放送
OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1985年(昭和60年)6月21日に香川県宇多津町で撮影された映像です。 瀬戸大橋の開通を約3年後に控え、四国側の新しい玄関口となる、宇多津駅の建設が本格化し、地元や工事関係者など約100人が参加して工事の安全祈願祭が行われました。基礎工事が終わった駅と周辺の高架橋1.6キロで本体工事が始まりました。 (宇多津町 平田次郎町長・当時) 「新宇多津駅の開業。すなわち(昭和)63年春の瀬戸大橋開通とともにこの駅が立派に開業することに大きな期待を寄せている」 宇多津町は温暖で雨が少なく、日照時間が長かったことから江戸時代から1972年にかけて全国屈指の塩田がある塩のまちでした。その後、広大な塩田跡地は埋め立てられ、14年の歳月をかけ土地区画整理事業が行われました。 (当時のニュースナレーション) 「新宇多津都市は塩田跡地を埋め立てた約190ヘクタールを220億円かけて再開発しようという計画ですが、当初、予定していた新幹線の導入は宙に浮き、加えて新駅の規模も2(本の)ホーム6線が4線に縮小されています」 四国新幹線の構想は1973年に持ち上がりました。瀬戸大橋には、新幹線が走れるようスペースも作られていて、宇多津駅近くには新幹線のための場所も確保されています。現在も官民で新幹線整備の実現を目指す運動が進められています。
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