地元国スポで中学新も「優勝を狙っていた」 競泳少年男子B100メートル平泳ぎ 野中龍生が1分1秒41で2位
◆国民スポーツ大会・競泳(16日・SAGAアクア) 少年男子B100メートル平泳ぎで地元佐賀の野中龍生(金泉中3年)が1分1秒41の日本中学新記録をマークした。 ■リオ五輪金メダリストが大胆イメチェン【写真】 順位は大会新記録を樹立した大橋信(大阪・四條畷高1年)に続いて2位。8月に全国中学大会で自ら作った1分1秒66の日本中学記録を更新したが「優勝を狙っていたので2位が悔しい」と記録更新よりも優勝を逃したことを悔しがった。高校生と戦うレースだが「高校生に勝ちたかった」とその表情に負けん気の強さが浮かんだ。 それでも「すべるように泳ぐ」と自ら言う持ち味を発揮し「泳ぎは200点。タイムも良かった」と泳ぎには大満足。日本中学記録を更新した全国中学大会以降「浮き上がりをスムーズにできるよう練習してきた」。今回も記録更新を狙い、しっかり練習の成果が出せた。 地元佐賀での国スポ。地元開催を昨年知ったという野中は「地元の大会だったのでとても燃えました」。会場に飛んだ「たつきー!」という声援を力に変えた。地元勢はここまで目立った活躍がなかっただけに、佐賀チームにとってもうれしい結果となった。 国スポに出場したオリンピアンを「いい体をしていて泳ぎもすごかった」と憧れの目でみつめた。パリ五輪に出場した佐賀県出身の柳本幸之介(日大)も同じチームにおり、食事や生活面などの話を聞くことができた。「将来は日本のトップに立てるように頑張りたい」。進路についてはまだ決めていないが、日の丸をつけて世界で戦える選手になることが目標だ。 (前田泰子)
西日本新聞社