iPadの寿命はどれくらい? 買い替えのタイミングに悩んでいます 【専門家が解説】
新型モデルが登場するたび、大きな話題を集めるiPad。買い替えの目安はどれくらいなのでしょうか。 【400人に聞いた】「現在メインで使用しているタブレットの機種」ランキング タブレットなどのデジタルガジェットに詳しい「All About」ガイドの太田百合子が解説します。 (今回の質問) iPadの寿命はどれくらいですか? 買い替えのタイミングに悩んでいます。 (回答) 買い換えサイクルは長くてもOSアップデート対象外となる5~6年が目安。過去の例ではiPad Proは他のモデルに比べて少しだけ長く使えます。ただしバッテリーの劣化状況によっては、もう少し早くなる可能性もあります。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆長くても5~6年を目安とするのがおすすめ
「iPad」シリーズには「iPad」をはじめ、「iPad mini」「iPad Air」「iPad Pro」があり、それぞれ何世代にもわたって製品が発売されています。しかし、機種によっては「iPhone」のように製品名に分かりやすく数字が振られていないため、製品名から新機種か旧機種かを判断するのが難しいケースも。そこで、製品名に続いて「第○世代」というように世代名を記すことで、その製品がいつ発売されたものか分かるようにしています。 歴代のiPadシリーズとiPadシリーズ向けのOSをリリース日の新しい順に並べると、以下のようになります。あわせて、各OSのサポートの状況も記載しています。 ──iPadOS 17のサポート対象外── 2017年3月 iPad(第5世代) 2016年3月 9.7インチiPad Pro 2015年11月 12.9インチiPad Pro (第1世代) ──iPadOS 16のサポート対象外── 2015年9月 iPad mini 4 2014年10月 iPad Air 2 ──iPadOS 13のサポート対象外── 2014年10月 iPad mini 3 2013年11月 iPad Air、iPad mini 2 ──iOS 12のサポート対象外── 2012年11月 iPad(第4世代)、iPad mini 2012年3月 iPad(第3世代) 2011年4月 iPad 2 2010年5月 iPad 2024年5月現在、iPadシリーズ向けの最新OSは2023年9月にリリースされた「iPadOS 17」。この最新OSに対応しているのは、2017年発売の「iPad Pro 10.5 インチ」「iPad Pro 12.9 インチ(第2世代)」以降のモデルです。 注目したいのは、同じ2017年に発売された製品でも、「iPad(第5世代)」はアップデートの対象外で、「10.5 インチiPad Pro」と「12.9 インチiPad Pro(第2世代)」は対象となっている点。このことから推察できるのは、近い時期に発売された製品でも基本性能の違いによって、OSアップデートの対象期間が異なるということ。例えば、iPad Proシリーズは他のモデルに比べてサポートの対象期間が長くなっているようです。 また過去の例から、発売から5~6年くらいは、最新OSへのアップデートがサポートされていることが分かります。OSアップデートの対象外になると、最新の機能が利用できないだけでなく、新しいOSに対応する最新のアプリも使えない可能性が出てきます。このことからiPadの買い換え時期は、長くてもOSアップデートがサポートされる5~6年と考えた方が良いでしょう。