【天皇賞展望】巻き返しに燃えるドゥレッツァ テーオーロイヤルは充実一途
「天皇賞(春)・G1」(28日、京都) 中心となるのは昨年の菊花賞馬ドゥレッツァだ。1番人気に支持された前走の金鯱賞では、プログノーシスに5馬身差の2着に敗れはしたものの、メンバー最重量の59キロを背負っていたことを考えると、悲観するほどではないだろう。 中間は栗東トレセンへ移動し、1週前は戸崎圭を背にCWで併せ馬。6F81秒6-36秒5-11秒2を計時し、鞍上は「前に出られなかったけど、負荷をかけているし、直線も動けている。息の入りもすごく良かった。精神的な部分がどっしりしたかな。ハミに頼り過ぎる部分があって、そこが良くなっている」と成長を感じている。2つ目のビッグタイトルを手にするべく巻き返しに燃える。 ベテラン勢からはテーオーロイヤルが主力。ダイヤモンドS、続く阪神大賞典を制して充実一途の6歳馬。1週前追い切りにまたがった主戦の菱田は「時計的にも動き的にも満足。ダイヤモンドSも阪神大賞典も仕上げていたというわけではなく、2戦とも余裕残し。ダメージは少なかった。京都は初めてだが、いつも初めての競馬場でも完璧にこなしてくれている」と気合十分。豊富なスタミナを武器にベテランの意地を見せる。 4歳世代のダービー馬タスティエーラも電撃参戦。1番人気を背負って挑んだ大阪杯では11着に大敗。レース後に松山が「これほど負ける馬ではないはず」とコメントしていたように、まだまだ沈んでいくような馬ではない。ダイヤモンドS2着の良血馬サリエラ、日経新春杯覇者ブローザホーンも虎視眈々とG1タイトルを狙う。