トヨタの世界8冠ラリー王者が“絶叫” 電柱直撃クラッシュで「NO!」 快走が暗転…リタイアの大波乱シーン
世界ラリー選手権(WRC)の「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」最終日、名手セバスチャン・オジエが痛恨のクラッシュ。ラリー・ジャパン前ラストラウンドで、トヨタチームの前に暗雲が立ち込めた。 【映像】電柱直撃!衝撃クラッシュの瞬間 これまで通算8度のドライバーズチャンピオンを獲得、絶対王者のセバスチャン・オジエは、今季スポット参戦ながら3勝を収め、ポイントランキングでも総合3位とトヨタチームの躍進に貢献している。 この欧州ラウンド最後の1戦となる「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」でも、10月20日の最終日デイ4、SS16を終えた時点で首位オィット・タナック(ヒョンデ)にわずか1.5秒差の2位と絶好調だった。しかし、最終ステージひとつ前のSS17でアクシデントに見舞われた。 連日、霧や雨に悩まされ、変化に富んだ難しい路面コンディションで、森や住宅地帯を駆け抜けるステージは道幅も狭い今大会。SS17も同様で、オジエがクラッシュしたのは森林の間を抜ける緩やかに登るコースの途中だった。 左側の雑木林にマシンを引っ掛けると、オジエの駆るGRヤリス・ラリー1ハイブリッドは、そのままスピン。コース右側に弾き出されると、そのまま路肩にあった電柱にマシン正面から直撃! 木製の電柱が倒れるほどの衝撃で、当然マシンは止まってしまい、大ベテランのタナックも思わず車内で「NO!」と絶叫して悔しさを露わにしている。 同ラリー終盤の大きな波乱でオジエはデイリタイア。トヨタにとっては痛恨の結果だが、同僚のエルフィン・エバンスが2位表彰台を獲得、さらに勝田貴元も総合4位、最終日の結果で争われるスーパーサンデー優勝を果たした。これで首位ヒョンデとの差は21ポイント。次戦ラリージャパンでのトヨタ勢の復活の走りに期待が集まる。 (ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)
ABEMA TIMES編集部