VRで“ニューヨーク”へ瞬間移動 介護施設で高齢者が旅行体験 認知症予防の効果も期待(島根・江津市)
山陰中央テレビ
島根県江津市の介護施設で11日、入所している高齢者がVR技術を活用して世界旅行を疑似体験しました。バーチャル空間で思い出の観光地を楽しみました。 江津市の介護施設で11日に開かれたVRを使った旅行体験会。 体験者: 「立体的にみえますね」 ゴーグルをつけた高齢者が顔をきょろきょろ…。なんとも不思議な光景ですが、“ニューヨークへ旅行中”です。 体力的な問題などで外出が困難な入居者に、気軽に旅行の疑似体験をしてもらおうと、今回初めて開催され、70歳から99歳の高齢者10人が参加しました。 日本から飛行機で約13時間のアメリカ最大の都市「ニューヨーク」や、以前旅行で訪れたという東京の浅草など、それぞれが行きたい場所にゴーグル一つで“瞬間移動”。椅子に座りながら、自由自在に観光を楽しみました。 体験した高齢者: 空中からの散歩みたいなもの。飛行機には乗ったことがあるので、その感覚で見ていた。感動した。 よろこぼう屋・齋藤憲嗣社長: なかなか生活の中に刺激がないので、こういった経験を通してメリハリや刺激があれば認知症の予防に繋がると思う。 またVRでの疑似体験は、高齢者の認知機能の向上も期待できるということで、この介護施設では、今後もこうした入居者の元気につながる催しを続けたいとしています。
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