食香バラ最多600キロ収穫 射水・日本一の産地
食べられる花「食香(しょっこう)バラ」の日本一の産地・射水市で、昨年の食香バラの収量が約600キロとなり、過去最多となった。レストランやカフェ、雑貨店などからの引き合いが年々増える中、今年は新たに500本の苗木を植える計画で、関係者はさらなる知名度アップを目指す。 食香バラは地元有志らによる「いみず食香バラ研究会」が手掛け、2022年から栽培。現在は約4千平方メートルのほ場に3品種1300本のバラの木を植え、育てている。以前は群馬県中之条町が国内最多の栽培本数だったが、23年に研究会が「日本一」となった。 鮮やかな色と甘い香りに加え、食感も楽しめる食香バラはパスタ料理に彩りを添えたり、そのままサラダになったりするほか、スイーツやドリンクにも使われる。食香バラから採った生体水を使った化粧水の人気も高い。 研究会は台湾など訪日外国人向けの収穫体験にも力を入れる。事務局の福井有希夫さんは「今年は800キロの収穫が目標。食香バラを目的に、射水に行こうと思ってもらえるような活動を展開していきたい」と意気込む。