「金庫のカネが偽札にスリ替えられ…」 新宿「3000万円盗難事件」被害女性が明かす、捜査線に浮上「歌舞伎町ホスト」との奇妙な“同居生活”
「刃物を突きつけられた…」
その後も安田からは頻繁に誘いの電話があり、都合がついた時はバーなどで会うようになったという。 「私自身、これまでホストクラブに足を踏み入れたことはあるものの、通うまでの経験はありませんでした。一方の安田も『ホストは暇つぶし』などと口にして、いわゆる“ホストっぽさ”がなかったことが、私の警戒心を薄れさせた。ある時、私が『自宅のWi-Fiの調子が悪い』ことを愚痴ると、安田が『ボクが設定をやってあげますよ』と申し出たので後日、自宅に招くほどには彼のことを信用していました」(多田さん) 手際よくWi-Fiの再設定を行った安田はこの日はそのまま帰ったというが、以降、「(トイレットペーパーなど)日用品を買ってきてあげる」などの理由をつけては、頻繁に多田さんのマンションを訪れるようになったという。 「ある日、買い物のお礼も兼ね、自宅で2人きりでお酒を飲んでいた時、酔った勢いもあって、誘われるまま安田と“関係”を持ってしまいました。ただ私は彼と付き合うつもりは一切なく、安田にもその意思は最初にハッキリと伝えていました。けれど彼は関係を持った日から、なんだかんだ理由を付けて、私の家に居座るようになってしまい……。もちろん、私のほうから『泊まっていっていいよ』などと言ったことは一度もなく、何度も『帰らないの?』と訊ねたのですが、安田は言い訳じみたことを言うばかり。数日後、しびれを切らした私が『帰ってほしい』と強く迫ると、安田は『都内で父親と同居しているが、実は両親とは仲が悪いんだ。一度、父親から刃物を突きつけられたこともあった』などと“虐待”を匂わせるような話を始めたのです」(多田さん)
「FXで儲けている」
それを聞き、「つい、可哀そうと思ってしまった」と話す多田さん。 「この間、安田は大学にはほとんど行っていなかった反面、ホストクラブには出勤していました。ただ本人は『FXや暗号資産で儲けている』と話していて、実際、お金に困っている様子はなかった。けれど居候を決め込みながらも家賃や生活費を払う素振りは見せず、パラサイトを始めてからしばらく経った昨年2月、ついに安田はホストクラブも辞めてしまったのです」(多田さん) と同時に、安田が多田さんの家から出る機会もめっきり減り、それが多田さんのストレスを高じさせる原因になったという。 「安田は私の同意もないまま、なし崩し的に“同居”を始めましたが、私に暴力を振るったりといったことはなかった一方で、私が外出しようとすると時にドアの前に立ち塞がり、“軟禁”しようとしたことはありました。また私が酔っている時に迫ってきて、最終的に彼と“関係”を結んでしまったことも何度かありました。安田には繰り返し『出て行ってほしい』と伝えましたが、そのたびに『ムリ、ムリ、ムリ……』などと何時間でもしゃべり続け、最後は私のほうが疲弊してしまうパターンがほとんどでした」(多田さん) すでに当時、多田さんと安田の関係はかなり険悪化していたといい、多田さんも自宅近くの警視庁四谷署に相談するなど“実力行使”に出る準備を進めていたという。 「実際、警察からは何度か、安田に“退去するよう”警告も出してもらったのですが、安田は無視を決め込んだままだった。けれど昨年6月、ようやく安田が四谷署に一時、身柄拘束される事態となり、私も“これで解放される”と安堵した数日後、共通の知人を介して『とにかく安田が1度だけ、きちんと謝りたいと言っている』と連絡が来たのです。どうしようかと迷いましたが、直後に安田から居座り続けたおよそ半年分の実質家賃額(正規家賃の半額分)が一括で振り込まれるなど、謝罪の意思を行動で示してきた。それで会うことを了承したのですが、会ってみると、本当にすごく反省した様子だったのでコチラが驚いたほどでした」(多田さん)