世界最大の健康フェスが墨田区でも開催 元力士によるエクササイズ、座禅など健康増進のイベント…9・21
今年で8年目を迎える世界最大の”健康フェス「ワールド・ウェルネス・ウィークエンド」(WWW)のイベントが9月21日、墨田区で「2024ワンデイ・ウェルネス すみだ」として初開催される。WWWは健康を啓発する目的で世界150か国で同時多発的に開催。日本でも多くの人々に、運動をはじめ健康づくりの習慣化に関心をもってもらうための取り組み。 * * * * * 墨田区での開催はフィットネストレーナーの仲井果菜子さんが実行委員会の代表として尽力した。2年前にWWWを日本に呼び込んだフィットネス雑誌「月刊NEXT」の編集長と知り合い昨年は沖縄で開催。今回、墨田区に誘致した理由を「歴史的なアセット(資産)が今に生きている魅力があります。こういう街から心身の健康を世界に発信できれば、海外から注目されると思います」と説明した。 区内北部の「ユートリア すみだ生涯学習センター」(墨田区東向島2丁目38ー7)が当日の会場。フィットネス体験としてバランスボールを使ったエクササイズや、元力士を講師役に“相撲エクササイズ”の体験や相撲甚句を聞ける。またお寺の住職の協力を得た座禅も体験できる。さらに近隣のパワースポットを紹介し、散策しながらゴミ拾いをするイベントも用意されており、「運動だけでなく社会環境が健やかになってほしい。私一人の努力は限界があるので」(仲井さん)と地元の協力でプログラムを充実させてきた。 その協力者の一人が実行委員会の副代表を務める秋元ちひろさん。フィットネスの生徒として仲井さんと知り合ったことが縁となり開催を実現させた。在住する墨田区を「横のつながりが大きい。下町ならではの人情がある」と実感。協力する飲食店などは紹介が紹介を呼び輪が広がったという。 そのネットワークを生かした「お店めぐり」マップも作成し当日は参加者に配布する。食材、調味料など自然素材を使った飲食店や、リラクゼーション効果のある銭湯などウェルネスと親和性の高い店舗を紹介した内容。「その日の帰りだけでなく再訪してもらえれば、地域の活性化にもつながる」(秋元さん)と1日限りではない効果も見越している。 今回のイベントの意義を仲井さんはこう語る。「社会的背景もあるので、ウェルネスを実行したくてもできない人もいます。地域でそれを支えている人と出会い、ネットワークとして健康を支えていけるような場を作りたい」と健康増進の契機となること願った。 当日の参加は無料(一部有料)。正午から午後7時まで。元力士のエクササイズは午後3時から。
報知新聞社