レゾナックドーム大分の屋根開閉を当面停止…ワイヤロープの一部が断線、老朽化か
大分県は24日、レゾナックドーム大分(大分市)の屋根を開閉させるワイヤロープの一部が断線していたと発表した。老朽化の可能性があり、詳細な調査のため屋根の開閉を当面、停止する。
県によると、ドームは2001年に完成。屋根は20本のワイヤロープでつながれ、地下のウィンチで巻き上げて閉める。ワイヤロープの耐用年数は15年だが、毎年の点検で異常がなかったため、そのまま使ってきた。
今年3月の点検で、全20本のうち2本が日本産業規格(JIS)の交換基準に達し、基準に近いワイヤロープが3本あったことが判明。このため、詳しい調査を行うことにした。調査は約半年間を想定し、結果を待って交換の是非を判断する。
屋根は毎年40回ほど使われ、今月8日の「県ゆうあいスポーツ大会」でも開閉した。県公園・生活排水課の高村聡課長は開閉自体に問題はなかったとし、「不便をかけるが協力をお願いしたい」と話した。