体操監督の水鳥さんに静岡市民栄誉賞 リオ、東京、パリ五輪「金」導く さくらももこさん以来2人目
静岡市は8日、五輪体操男子団体金メダリストで、体操男子日本代表監督としてもパリ五輪などで優勝に貢献した水鳥寿思さん(44)=同市葵区出身=に市民栄誉賞を授与した。水鳥さんは「自分は才能には恵まれなかったが、体操をうまくなりたい気持ちで取り組んできた」と振り返り、「(静岡を)離れていても応援してもらっていることを実感できた」と受賞を喜んだ。 同市の市民栄誉賞は2018年9月の漫画家さくらももこさん=同市清水区出身=以来2人目。水鳥さんは04年のアテネ五輪に出場し、団体で金メダルを獲得。選手引退後の13年に歴代最年少の32歳で男子日本代表監督・強化本部長に就任すると、リオ、東京、パリの五輪3大会連続の個人・団体金メダルをはじめ、国際大会で計54個のメダル獲得へと導いた。 市役所静岡庁舎で開かれた授与式で、難波喬司市長は「賞にふさわしい活躍で日本、世界の体操レベルを上げた。市民の誇り」とたたえた。水鳥さんは「12年間必死に取り組み、54個もメダルを取れていたことを知って驚いた。市民の皆さんに喜んでもらえたことがうれしい」と語った。 水鳥さんは監督を退任し、来年4月に日本体操協会で体操、新体操、トランポリンの強化に取り組む統括本部長に就任するという。
静岡新聞社