【大学受験2026】埼玉大、工学部に女子枠…ダイバーシティ科学専攻を新設
一方、教養学部教養学科では、既存の5専修課程に加え、現代社会の多様性に関する専門的知識を学修する「共生構想専修課程」を新設する。心と行動を科学的に検証する「心理学」と、性に基づき社会的・文化的に構築される役割について解明する「ジェンダー研究」で培われてきた実証的・歴史的アプローチの修得を目指すとともに、他専修課程・他学部との活発な科目乗り入れを通して学際的に学びながら、共生社会の実現に貢献する人材育成を促進する。教養学部の入学定員は40人増の200人となる。
教育学部では、教育の質的改善と教員就職率の向上を目指し、「共生ダイバーシティ社会の担い手づくり」を理念とした組織再編とカリキュラム改革を行う。入学定員は、380人から320人に減らし、よりきめ細やかな指導を実施。学校教育教員養成課程は、小学校と中学校の教員免許状を両方取得する「教科教育コース」と、新たな教育課題に対応する専門性を高める「学校教育コース」に再編。コース・専修横断カリキュラム「教職キャリア科目」の充実を図る。
埼玉大学Webサイトでは、今回の改革に係る各学部の2026年度入学者選抜方法の変更についても掲載している。なお、発表内容は10月31日時点の予定であり、今後変更となる可能性がある。2026年度入学者選抜の選抜方法、大学入学共通テストの指定教科・科目、個別学力検査の教科・科目等の詳細については、11月中に公表する「令和8年度(2026年度)埼玉大学入学者選抜の実施教科・科目等について(予告)」で確認できる。
リセマム 奥山直美