カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング14位。日本代表獲得に11億円! 残留へ本気の投資
欧州5大リーグの夏の移籍市場が閉幕した。今年も多くの選手たちが活躍の場を求めて新天地を目指したが、その中には巨額の移籍金でサッカー界の話題を集めた「ビッグディール」も。今夏の移籍ウィンドーで活発に動き、最も多くの資金を投じたクラブはどこだろうか。今回は夏の移籍市場における各クラブの総支出額をランキング形式で順位ごとに紹介する。※情報は9月3日時点。各クラブの移籍に係る支出額はデータサイト『Transfermarkt』を参照。
14位:サウサンプトン(プレミアリーグ/イングランド) 総支出額:1億1715万ユーロ(約187.4億円) 移籍金最高額:テイラー・ハーウッド=ベリス(2300万ユーロ/約36.8億円) イングランド2部チャンピオンシップから1部プレミアリーグに復帰したサウサンプトンは、今夏の移籍市場で1億1715万ユーロ(約187.4億円)の支出があった。 ただ、大金を投じたのは昨シーズンから在籍していた選手たちの完全移籍だ。2300万ユーロ(約36.8億円)で獲得したDFテイラー・ハーウッド=ベリスは、昨年夏にマンチェスター・シティから期限付き移籍で加入しており、1785万ユーロ(約28.5億円)で獲得したMFフリン・ダウンズもウェストハムから期限付き移籍で加入していた。 昨シーズンからの戦力の完全移籍が高額獲得選手ということで、超ビッグネームが新たに加わったわけではない。ただ、アーセナルでレギュラーポジションを失っていたGKアーロン・ラムズデールを2140万ユーロ(約34.2億円)で獲得したことは大きな補強と言えるだろう。 また、サッカー日本代表のDF菅原由勢(700万ユーロ/約11.2億円)とFWベン・ブレントン・ディアス(830万ユーロ/約13.2億円)も比較的金額を抑えて獲得できた印象でチーム力は確実に高まっている。スポルティングCPから1500万ユーロ(約24億円)で獲得したMFマテウス・フェルナンデスは20歳、アストン・ヴィラから獲得したFWキャメロン・アーチャーは22歳で、今後の飛躍が期待されている。 そのほかでは、MFアダム・ララーナの復帰もサウサンプトンにとって大きな意味があるはず。こちらはブライトンとの契約満了後の加入で移籍金は掛かっておらず、このランキングには影響はないが、若手有望株が多くいるチームで36歳のベテランが与える好影響にも期待だ。 150万ユーロ(約2.4億円)でFC東京から獲得したMF松木玖生は、すぐにトルコのギョズテペに期限付き移籍しており、未来への投資となっている。 昨シーズンの主力を維持して質の高い選手を獲得したサウサンプトンは、ベテランと若手の融合でプレミアリーグ定着を目指している。
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