【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第2回 仕事が殺到する人・しない人の違いは?
■自分なりの特徴、個性をどうやって出すか(五十嵐) 五十嵐 今、サトさんが言ったように僕らの仕事って......「誰でもいい」と言うと語弊があるけど、「別に五十嵐じゃなくてもいい」というか、「他の人でも替えがきく」という部分は確かにあるよね。そこで、「五十嵐ならではの特徴をどうやって出すか?」というのは、自分でも意識していますね。 里崎 たぶん、メディアの人たちにとって「里崎はすぐに連絡がつく」というところと、「人とは違うちょっと変わったことを言ってくれる」という点で重宝されているんだと、自分では思っています。それに「何を言ってもきちんと返してくれて、黙ることがない」という理由もあると思うな(笑)。 五十嵐 僕の場合は会話のキャッチボールが好きだし、苦手ではないので、「五十嵐ならスムーズに受け答えをしてくれるだろう」ということと、「たまに軽くボケてくれるだろう」というところが評価されてるのかな(笑)。その上で、「なるべく人に不快感を与えないように」と意識していますね。 ――いずれにしても、自分の特徴や長所を理解した上で、きちんと自己主張をしたり自己アピールをすることが大切だと思います。では、「効果的な自分の見せ方、アピールの仕方」はありますか? 五十嵐 僕らは現役時代から、チーム内の競争で勝ち抜いていくために「自分の長所はどこにあるんだろう?」と考える習慣が身についているんだと思います。常に「自分の強みは何だ?」と考え続けることがまずは大事だし、昔からそうやっているから、僕もサトさんも当たり前のことを当たり前にやっているだけなのかもしれない。 里崎 僕は現役時代から常にメディアを意識して、「どうすれば露出できるか?」ということばかり考え続けてきましたね。だから、試合後にファンの前で歌を歌ったり、踊ったり、「野球以外」のことも意識していました。 五十嵐 ここだけの話、当時のサトさんを見ていて、「ちょっと前のめりすぎるんじゃない、この人。そこまで頑張らなくてもいいんじゃないの?」って思いは、正直あった(笑)。 里崎 それは亮太がセ・リーグだからだよ。パ・リーグで、しかもロッテだと、自ら動かないと誰も話題にしてくれない。もし僕がジャイアンツの選手だったら、あんなに努力しなくても有名になれたと思うもん。ただ、ロッテだからこのキャラが生まれたという部分はすごく大きいけどね。 五十嵐 いや、もしジャイアンツだったら、周りがスターばっかりだったから、サトさんの個性が埋没していたかもしれないよ。......あっ、でもサトさんなら、その環境ならその環境の中で、また別の方法で目立っていた可能性が高いか(笑)。