バスケW杯の熱狂から4カ月…河村勇輝ら日本代表12名のスタッツ中間チェック
10月に開幕したBリーグは、B1、B2ともに2023-24シーズンの前半戦が終了。年に一度の祭典であるオールスターも終わり、勝負の後半戦へ向けて折り返した。日本男子バスケットボール界を取り巻く状況が変わるターニングポイントとなった昨夏の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で日本代表に名を連ねていた選手たちは、ここまでどのような活躍を見せているのか、ハーフシーズンの個人スタッツを振り返りたい。 精鋭が揃うなか、圧巻の成績で存在感を放っているのが、横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝だろう。ここまで全31試合に先発出場し、1試合平均23.8得点、6.8アシストで主要2部門リーグトップ。チームは借金3の中地区5位と、開幕当初から我慢の戦いが続いているが、河村個人としては直近3試合連続で30得点以上をマークするなど、圧倒的な得点能力でチームの大黒柱を担っている。 また、開幕前に信州ブレイブウォリアーズからサンロッカーズ渋谷に移籍したジョシュ・ホーキンソンは、攻守に奮闘しリーグトップの1.4ブロック、5シーズンぶりに日本でプレーしている馬場雄大(長崎ヴェルカ)も自慢のスピードを武器に14.8得点と、随所に違いを見せつけるプレーを披露。代表でキャプテンの重責を担った富樫勇樹(千葉ジェッツ)もリーグ2位の21.0得点、同3位の4.6アシストと健在ぶりをアピールしている。 今シーズンからB2でプレーしている井上宗一郎(越谷アルファーズ)と川真田紘也(滋賀レイクス)は、昨シーズンに比べてプレータイムを伸ばしているが、日本代表活動での経験を糧に成長したことをどこまで証明できるか。後半戦は東地区首位・アルバルク東京で存在感を高めていきたい吉井裕鷹、度重なるケガに苦しめられてきた原修太(千葉J)らのプレーにも注目だ。 さらに、海の向こうに目を向ければ、出番が激減し苦しんでいる渡邊雄太(フェニックス・サンズ)、自慢の長距離砲で存在価値を高めている富永啓生(ネブラスカ大学)の存在も。“本場”アメリカで奮闘する日本人選手たちの活躍にも期待したい。