青学大・原晋監督、神野大地、神奈川大・大後栄治前監督、鈴木健吾が箱根駅伝を語る「今後も長く続いてほしい」
関東学生陸上競技連盟は3月9日、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の100回記念祝賀会を都内のホテルで開催した。 ハーフマラソン学生日本一は誰だ!?青学大・若林宏樹、黒田朝日、順大・浅井皓貴、國學院大勢にも注目/日本学生ハーフ 式典ではインタビューコーナーが設けられ、青学大の原晋監督、青学大OBの神野大地(M&Aベストパートナーズ)、神奈川大の大後栄治前監督、神奈川大OBの鈴木健吾(富士通)が登壇した。 原監督は箱根駅伝について、「私の人生を大きく変えてくれたありがたい存在」と話す。今年の100回大会を制して通算7勝目を挙げたことについては、「たまたま運が良かった。学生たちが本当に真摯に取り組んでくれたお陰です」と教え子たちを称えた。 そんな原監督の指導を4年間受けた神野は、3年時の91回大会(2015年)で5区で驚異的な区間記録を樹立。「3代目・山の神」としてその名を全国に知らしめた。「私にとって箱根駅伝は、1回走っただけで多くの人に名前と顔を知ってもらう特別な大会でした。今もそのお陰でがんばってこれていますし、あれほどの注目を集める大会はなかった」と振り返る。 鈴木は神奈川大時代に4年連続で箱根駅伝に出場。1年目は6区で区間19位と決していい走りではなかったものの、3年時にはエース区間の2区で区間賞を獲得した。「箱根駅伝のお陰でマラソンを志すことができた」とその恩恵を感じており、2021年のマラソン日本記録(2時間4分56秒)樹立につなげた。 その鈴木を育てた大後氏は、1997年、98年と連覇を達成した名伯楽。日体大時代のマネージャー出身という経歴から神奈川大を35年間指導し、今年の箱根駅伝を持って現場指揮を後任の中野剛監督に譲っている(4月から部長兼総監督)。箱根駅伝について、「これだけ長い間指揮を執らせていただき、それ以外にも8年間、関東学連の駅伝対策委員長をさせていただきました。箱根駅伝は日本の1位、2位を争うような国民的な行事。これからもみなさんと一緒に、大事に育てていかないといけません」と思いを口にした。 箱根駅伝は100回の節目を終え、来年の101回大会へと進んでいく。今後はどんな大会であるべきか。 原監督は「第1回から築き上げたアマチュアスポーツの最高峰の大会。ただ、学生スポーツの大会だということは忘れてはいけないと思います」とコメント。神野は「このまま変わらないでいてほしいですし、野球やサッカーに負けないくらい子供たちのあこがれであってほしい」とし、鈴木も「今後も続いてほしいですし、そのために微力ながら協力していきたい」と話した。大後氏も原監督と同様に「学生らしさを絶対に失わないでほしい」と話したうえで、「もっとすばらしい大会になってほしい」と話して締めくくった。
月陸編集部