【コラム】日テレ・市來玲奈アナ「寄り添い続けたい」と感じた【能登半島地震の支援活動を通して】
2024年1月1日に起きた「能登半島地震」で、大きな被害の出た石川県の輪島市を、被災地支援活動「よみひと知らず」のため訪問した日本テレビ・市來玲奈アナウンサー。懸命に1日1日を過ごす被災者の姿から「これからも寄り添い続けたい」と感じたといいます。被災地での活動で市來アナは何を見て、何を考えたのでしょうか。 ◇◇◇
■いまだ残る地震の爪痕を直視・・・「安心して過ごせていないだろう」
震災から約3か月。“能登の子どもたちに元気な時間を届けてほしい”という依頼を受け、日本テレビの被災地を支援する活動『よみひと知らず』が4月5日、約3年ぶりに再開しました。 気象予報士・木原実さん、そらジロー、テレビ金沢・佐野幸穂アナウンサーとともに私、日本テレビアナウンサー・市來玲奈は石川県・輪島市へ足を運びました。 最初に訪ねたのは、輪島市河井町にある「かわい保育園」。震災後は、園児の受け入れ時間を短くするなどして対応していましたが、4月1日からは時間を通常通りに戻すなど、徐々に日常を取り戻そうとしていました。 ただ、入口の歩道が隆起し、所々に地割れも見られ、地震の爪痕がまだまだ残る現状を直視すると、「いまだに安心して過ごせていないだろう」と胸がぎゅっと締めつけられる思いになりました。また同時に、その中での支援活動に少しためらいの気持ちも生まれてきました。 そんな心配を抱えていましたが、いざ玄関に入ると、目に飛び込んできたのは“ようこそ かわい保育園へ 日テレ そらジロー様”と温かいメッセージが書かれたポスター。明るい雰囲気で出迎えてくれて、心配が安堵に変わりました。
■ジェスチャーゲームに発声練習、子どもたちと大盛り上がり!
子どもたちの「木原さ~ん、そらジロー、市來アナ~」という可愛らしい声に導かれ、楽曲に合わせてみんなの前に登場すると、私たち以上に大きな声で元気に「こんにちはー!」と手を振ってくれました。そこにあるたくさんの笑顔を見ると、「来て良かった。きょうの一緒に過ごす時間で、もっとたくさんの笑顔を作りたい!!!」という気持ちになりました。 私たちは「楽しかったと思ってもらえる時間にしたい、心の安らぎになってほしい」という思いで、たくさんの“催し”を用意しました。そらジローのジェスチャーゲームでは、子どもたちは全問正解!次におこなった、絵本に合わせた声出しでは、元気に大きな口を開けてはっきりと「あー!」と発音できました!最後にテレビ金沢「となりのテレ金ちゃん」の歌を一緒に歌い、そらジローからはシールと投げキスのプレゼント!とにかく、そらジローは子どもたちに大人気。被災後にたくさん我慢してきて窮屈になっている子どもたちの心が、少しでも温かくなってもらえたのかなと感じました。