鉱山の大スケール体感 産業観光バスツアー始まる【宇部】
宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会(柳田英治会長)が監修する「産業観光バスツアー2024-大人の社会派ツアー」が10日から始まった。初回の第3章「渡辺祐策とセメントの道」には満員の10人が参加し、石灰石鉱山のスケールの大きさを体感した。 3市の産業施設や遺構を巡り、産業の発展と深く結び付いた地域の歴史、社会に貢献する企業の取り組みを楽しみながら学ぶ。企業OBや郷土史家らがエスコーターとして同行し、実体験や文献資料に基づく豊富な話題を交えながら案内。近年は少人数での上質な旅にこだわっている。今年度は12月までに全14コース20ツアーを実施する予定。 「渡辺祐策とセメントの道」をテーマとした第1~3章(計8ツアー)は、先月の販売開始初日に30分以内で完売した人気コース。この日は関東や関西などからも参加者が集まった。美祢市で採掘される石灰石が、宇部市でセメントになるまでをたどるため、UBE三菱セメント伊佐工場と薬仙石灰を見学。日本一長い私道・宇部伊佐専用道路(全長約32㌔)を通って、ダブルストレーラー(全長約30㍍)を見に行った。 直径が約1・2㌔もある石灰石鉱山では、作業するダンプカーがミニカーのように見える広大さを体感した。東京都から参加した30歳代の男性は「インターネットで画像を見て想像していたよりも、はるかにスケールが大きい。実際に来て良かった」と話していた。 ツアーに関する問い合わせは同協議会事務局の宇部観光コンベンション協会(電話0836-34-2050)へ。