ミニ新型「エースマン」実車初公開 室内の “広さ” 優先したEV、約615万円から欧州導入へ
ミニの新世代EV 全長4.0m強
ミニは、中国・北京で開催中の北京モーターショーで新型EV「エースマン(Aceman)」の実車を公開した。クーパー、カントリーマンと並ぶ新世代のラインナップが完成した。 【写真】実用重視の新たな「主力モデル」初公開【新型ミニ・エースマンを写真で見る】 (19枚) 英国向けの価格はエースマンEが3万1800ポンド(約615万円)から、エースマンSEが3万6300ポンド(約705万円)から。納車は今年秋に開始される。 当初は中国でのみ生産されるが、2026年からは英オックスフォードでも生産が始まる予定だ。 基本的なプラットフォームはクーパーと共通化している。ボディサイズは全長4.07m、全幅1.75m、全高1.5mで、クーパーより20cmほど長い。 一般的なハッチバック車よりもやや背が高く、クロスオーバーのようなボディを採用しており、室内空間の広さが特徴とされる。 エントリーモデルのエースマンEは、最高出力184ps、最大トルク29.6kg-mのモーターをフロントに搭載し、0-100km/h加速7.9秒、最高速度160km/hを誇る。42.5kWh容量のバッテリーを使用し、航続距離は最長310km、最大充電速度は75kWである。 上位モデルのエースマンSEは最高出力218ps、最大トルク33.6kg-mのモーターを搭載し、0-100km/h加速7.1秒、最高速度は170km/h。また、54.2kWh容量のバッテリーを使用し、航続距離は最長405km、最大充電速度は95kWとなる。 高性能のジョン・クーパー・ワークス(JCW)モデルも計画されている。SEのパワートレインを使用するが、よりアグレッシブなシャシーセットアップが施される見込みだ。 スタイリングとしては、曲線基調のクーパーと、がっしりとしたカントリーマンの特徴を併せ持ち、両車の間に位置するモデルであることがわかる。 インテリアのデザインも他のミニを踏襲し、インフォテインメント用の大型有機ELディスプレイが中央に配置されている。 5人乗りで、トランク容量は300L。60/40分割可倒式の後部座席を畳めば、トランク容量は1005Lとなる。
マーク・ティショー(執筆) 林汰久也(翻訳)