【ONE】RISE王者大崎孔稀ついに「FF86」でデビュー「正直自分が負けると思ってない」
立ち技打撃格闘技RISE(ライズ)のバンタム級(-55キロ)王者・大崎孔稀(25=OISHI GYM)がいよいよ8日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONEフライデーファイツ(FF)86」でONEデビューを果たす。ムエタイでも戦える大崎だが、今回はストロー級キックボクシングで、フオ・シャオロン(中国)と対戦する。 ONEが公開した大崎の試合前インタビュー(一部抜粋)は次の通り。 大崎は23年12月に当時の王者、鈴木真彦を判定で下し悲願の王座戴冠。兄の一貴と共にRISE史上初の兄弟王者に輝いた。今年5月に元ラジャダムナン王者のヨーブアデーンにKO勝利すると、同8月には大森隆之介を下し、初防衛に成功した。 -コンディションは 「体重は今朝走ってジャストぐらいにはなっています。練習もしっかり追い込んできたのでそこに関しては問題ないと思います」 -相手の印象は 「サウスポーの選手は比較的にテクニック重視でポイントアウトするタイプが多いですが、彼は結構イケイケでパンチを振ってくる印象があります。相手を倒しに来るっていうイメージですが、来てくれた方が僕も倒しやすいですし合わせやすいので。そこは全然問題ないかと思います」 -予想する試合展開は 「フィニッシュはもちろん考えています。ちょっと内容は言えませんが、もちろんKOを狙っています。ただ僕も久しぶりのタイで会場の雰囲気がものすごいと聞いているので、そこに関して僕が当日どう感じて、自分の動きがどうなるかやってみないと分からないので、そこが1つのキーポイントでもあると思います」 -過去にルンピニーで試合をしたことは 「昔ルンピニーでは何回か試合をしたことがあります。タイ自体も僕は小学1年生で初めて行きました。そこから毎年、年1、2回はずっと行っていて、コロナになってから行けてない状況ですね。5、6年ぶりにはなりますが、環境に関しては問題ないです」 -パンチについて、今年に入って特にキレと破壊力が増した印象があります 「ここに来てやっと55キロがあってきたかなっていうのが1つ。階級を上げて55キロにしっかりアジャストでき始めている印象です。パワーだったり、技術的な部分もそうですけど、本当に毎試合成長できてると実感しています。これからは勝つのは当たり前で、内容が問われるようになると思うので、そういった点でもしっかり結果出していけるように、普段のトレーニングから意識してやっています」 -今後のONEでの展望は 「日本で活躍している分かりやすい選手と、今後やれる機会があればやっていきたいと思います。1番は今回の大会でメインに出場するコンペット選手ですね。玖村(将史)選手に勝ってますし、僕の今回の相手のシャオロン選手にも勝っているので、その意味で言えば分かりやすい相手だと思います。本当に強いと言われている選手とやりたい。だからコンペット選手に限らず、ONEで強いと言われている選手とチャンスがあれば、戦いたいと思います」 -今回はキックでの参戦ですが、オープンフィンガーグローブ(OFG)でのムエタイに興味は 「僕はどちらのルールでも組まれたら、やりたい気持ちはあるので。今回はRISEのチャンピオンとして出してもらえるので、そこはキックボクシングルールでしっかり結果を出したいです。どちらのルールでも僕はオファーがあれば、やるというスタイルなので。そこはどちらでも大丈夫です」 -大崎選手がOFGで戦った場合、より一発で仕留めるKOが見られそうですね 「そうですね。倒せる気しかしないです。多少パワーがあれば、倒せることはあると思いますが、僕はディフェンス面が違うと思います。ムエタイでKOをしたり、されたりという日本人の選手が多いですけど、僕はもらわない自信があって、かつ倒せる自信があります。ムエイタイでも勝ったり負けたりじゃなくて3連勝、4連勝はできるんじゃないかと思います」 -RISEの王者がONEに参戦することの意味は 「ここでもし僕が負けることになれば“RISEが負ける”という、RISEの僕の階級が下に見られてしまうと思いますし、世界より劣っているという立ち位置になってしまう。これは絶対に避けないといけない。その上で背負っているものが違うし、本当に結果で返さないといけない。その覚悟はできているので、それを金曜日にしっかり見せたいです」 -王者という立場でありながら、挑戦するのはプレッシャーになりませんか 「確かに“負けてしまったら”というのはあるかもしれませんが、自分の中では、どちらかというと“世界に挑戦する”という気持ちの方が強いです。そして正直、自分が負けると思ってない。確かに負けたらRISEが落ちるかもしれないですが、僕は負けるつもりはないので。僕の強さを見せればいいかなと思っています」