売防法違反容疑で稲川会系組長逮捕 土浦・桜町の違法風俗店に建物貸与 暴力団の資金源か 茨城県警
茨城県内有数の歓楽街、土浦市桜町にある違法風俗店に建物を貸していたとして、県警土浦署と県警生活環境課、組織犯罪対策1課は2日、売春防止法違反(資金などの提供)の疑いで、指定暴力団稲川会系組長で、千葉県佐倉市、無職、男(47)と、同県千葉市、運送会社役員、女(40)を逮捕した。県警は暴力団の資金源だったとみて、資金の流れを調べている。 逮捕容疑は共謀し、2021年1月15日から今年6月4日までの間、共同で所有する建物を、土浦市桜町2丁目の店舗型性風俗店「マハラジャ」が建物内の個室を売春に使うと知りながら使用を承諾し、店舗経営者に貸与していた疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。 県警は今年6月、同市桜町の風俗無料案内所とマハラジャを含む性風俗店4店を一斉摘発し、県迷惑防止条例違反(客引き)や売春防止法違反(場所提供業)の疑いで、店舗を実質的に経営する男ら6人を逮捕していた。マハラジャの経営者が21年1月、開業に合わせて県公安委員会に提出した「店舗型性風俗特殊営業」の届け出書の中に、建物を所有する今回逮捕された女名義の書面が添付されており、捜査の結果、組長の関与が浮上。県警は2日、組長宅を家宅捜索した。
茨城新聞社