塀の上を器用に渡り…習志野市の住宅で10月にサルの姿を撮影 千葉県北西部で目撃相次ぐ
千葉県北西部で10月から目撃が相次いでいるサル。10月18日、習志野市内で同一とみられるサルが防犯カメラの映像に記録されていたことが、読者からの情報提供で分かった。 動画提供者の習志野市の男性(49)によると、自宅に設置している防犯カメラの映像を確認したところ、10月18日午後1時ごろ、家の塀の上を渡る様子が映っていた。映像を見ると、右手を負傷しているとみられ、片手と後ろ足で器用に渡りジャンプする様子も。男性は「ハクビシンなどは見たことがあるが、市内でサルを見るのは初めてで驚いた」と振り返る。 男性は東京ディズニーリゾート(TDR)敷地内にも今月5日に出没したとの報道を知り「あの時のサルではないかと思い(千葉日報に)連絡した。行くところがなくてディズニーまで行ったのかな。そもそもどこから来たのだろう」と不思議がった。自宅などへの被害はないという。 県北西部で相次いで確認されているサルは、10月23日に船橋市高瀬町付近で確認されていた。その後、28日午後1時ごろ、市境の船橋市本中山付近で目撃情報があり、市川市へ移動したとみられる。11月6日までには、浦安市内5カ所で目撃情報が寄せられ、5日には、東京ディズニーリゾート(TDR)敷地内にも出没していた。 市川市の担当者は「市川市には基本的に生息していないので、群れからはぐれて場所を転々と移しているのではないか」と推測。浦安市によると、サルは50センチほどの体長で、現時点では人への被害は報告されていないという。各自治体はサルを目撃した場合、近づかず餌を与えないことや、目を直視しないなどを求め、すぐに警察か市役所へ連絡するよう呼び掛けている。